ABI Researchの調査結果によると、単体のBlu-ray Discプレーヤーの購入が消費者から敬遠されているという。調査対象者の半分以上が、近い将来単体のBlu-ray Discプレーヤーを購入する予定はないと回答しており、23%が検討中だが購入は2009年以降と回答している。ホームシアター作りに熱心な一部の人たちを除き、Blu-rayに興味があるという話は身の周りでもあまり聞かないので、この結果は実感を伴うものである。
単体プレーヤーの販売は不振だが、ABIによると、ソニーのPLAYSTATION 3(PS3)が順調に売れているおかげで、Blu-rayそのものの展開は順調だという。またPS3所有者はBlu-ray映画の鑑賞に同ゲーム機を使ったりはしないだろうと見る向きが多い中、ABIは、調査から「この予測の裏付け」は得られなかったと述べる。Entertainment Merchants Associationの調査でも、PS3ユーザーの87%がBlu-ray映画を鑑賞しているという結果が出ている。
CNET読者にとっても、単体のプレーヤーが売れていないことは不思議ではないだろう。PS3は常に、Blu-rayプレーヤーの売れ筋ランキングでトップの位置につけており、新機種のレビューをするときも、比較対象としてPS3を用いることにしている。PS3は、われわれが今まで使用した中で最も評価が高いプレーヤーを備えるだけでなく、高精細なゲームコンソール、多機能なメディアストリーミングも利用できて400ドルという価格である。もちろんBlu-rayプレーヤーとしてPS3を利用する場合には欠点もあるが、多くの人が(単体のプレーヤーより)PS3に魅力を感じるだろう。単体のプレーヤーが値下がらない限り、多くの消費者がこう考えるのは不思議ではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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