Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は2008年に入って一度ならずYouTubeの収益化について触れているが、米国時間7月17日、ビデオ共有サイトにふさわしい新たな広告販売の仕組みを編み出すにはまだ時間がかかることを示唆する発言をした。また、それを探し当てれば、それは大きな収益源になるだろうと述べた。
事前の予想を下回る第2四半期決算を発表した後の電話会見で、同氏は次のように述べた。「収益化の新たな形があるはずだ。われわれはそれを探している。YouTubeの範囲と規模を考えると、非常に大きな収益源になるはずだ」
YouTubeは、ビデオの再生前に流すプレロール広告と再生後に流すポストロール広告、フレームに置く「インザクロム広告」を試みてきた。同氏によると、これまでに最も成功したのは、ビデオの表示領域の下端に埋め込むインビデオ広告だったという。
「これが勝者のようだ。ほかに、ガジェットビデオもうまくいっている。ガジェット広告はストーリーを表現できるため成功するだろう」。しかし、同氏はそれらがYouTubeにおける広告方式の最終形態とは考えていない。「われわれは売り上げのシナリオと、より新しい製品を模索している。個人的には(YouTubeにおける)完璧な広告はまだ作られていないと思う」
Googleは、YouTube上のビデオ著作権を巡る訴訟をViacomから起こされている。しかし、同氏が望むのは、権利を侵害しているコンテンツを発見するプログラムを通して、そうした潜在のライバルたちを自陣営に引き込み、著作権者にビデオから得た収益を分配することだ。実際、つい最近のことだが、Lions Gate Entertainmentと提携している。
「Lions Gateは、自社の顧客を訴えるのではなく、よい判断を下した。その顧客は広告を販売する。こうした形の提携関係は持続可能だとわれわれは考えている」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」