Media Shakersのマーケティング調査機関であるM1・F1総研は6月11日、2008年上半期に首都圏のM1、F1層(20歳から34歳までの男女)に最も注目され、流行・話題になったものを表彰する「2008年上半期M1F1グランプリ」を発表した。
グランプリには、M1、F1ともに高い支持を得た「Wii Fit」が選ばれた。健康意識の高まりの中、家庭でゲームを楽しみながら運動ができる手軽さや、みんなで一緒になって楽しめるという点が高く評価された。支持の背景には、ごく簡単なことで日頃の運動不足や食べ過ぎへの罪悪感を払拭したい心理や、誰かと仲間として経験を共有したいという気持ちがあるとみられる。
また、M1・F1総研では、M1、F1が注目し、流行、話題に発展する背景として、「主体的な貢献」「リアルへの回帰」「脱社会価値」の3つの傾向があると分析する。
「主体的な貢献」は、献身性や一体感を感じられるものに共感するなど、「仲間」として主張する姿に感情移入する傾向で、「そばにいるね」「薔薇のない花屋」「HEROES」「モンスターハンターポータブル2nd G」などの流行の背景にあるのがこの傾向だという。
「リアルへの回帰」は、過去に流行ったものを自分なりに選択したり、自分のできる範囲で罪悪感を払拭するなど、自分の身の丈を考えた「現実的な理想」に反応する傾向。「Wii Fit」「SOYJOY ストロベリー」「Perfume」「クルム伊達公子」などがこれにあたる。
「脱社会価値」は、先入観を打破してくれるギャップに魅力を感じたり、おバカを隠さずさらけだしている姿に共感し、社会に押し付けられている感覚がないものを好む傾向で、「エド・はるみ」「JERO」「MacBook Air」「羞恥心」「世界のナベアツ」などがこの傾向を背景としているという。
このほか、自分が良いと思ったものを素直に評価するという、「自分軸」で判断、行動する傾向が、2007年下半期に続いて今期も強まっており、これまで無意識に行っていた自分を基軸とした判断や行動を、ひとりひとりがしっかりと自覚して行う「自分軸の意識化」が見られるとしている。
■「2008年上半期M1F1グランプリ」トップ10
<M1ランキング>
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