板垣伴信氏、テクモを退社し同社を提訴--テクモ側は事実無根とコメント

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 テクモのTeam NINJA部長 板垣伴信氏は2008年7月1日付で退社し、Xbox360用ソフト「デッド オア アライブ 4」の成功報酬と精神的苦痛を受けた慰謝料を求め、同社を提訴した。

 以下は、板垣氏から各メディアに対して送られた声明文の全文である。

報道関係者各位殿

平成20年6月3日

声 明 文

私、板垣伴信は、テクモ株式会社(東証一部:9650)に対し未払いとなっている成功報酬、同社代表取締役社長安田善巳氏に対し私に理不尽・不誠実な発言を行うなど不法行為を行ったことについての慰謝料、合わせて1億4800万円の支払いを求め、本年5月14日に東京地方裁判所に提訴し(事件番号:東京地方裁判所平成20年(ワ)第12845号)、同年5月22日に訴状が被告らに送達されたことを公表致します。
また、私は、本年7月1日付でテクモ株式会社を退社する旨の通知を、本日同社に提出したことを、ここに発表致します。

 テクモ株式会社は、私が開発を監督したXbox360用ゲームソフト『DEAD OR ALIVE 4』の成功報酬を支払う旨を私との間で合意しておきながら、いざ報酬の支払時期がくると、合意に反して報酬の支払いを拒絶しました。また安田善巳社長は、合意を反故にするだけでは飽き足らず、私に対し「会社を辞めるなり、裁判を起こすなりすればよい」と開き直りました。しかも、私の部下や同僚に対し、私の評価を貶める発言を行い、私に重大な精神的苦痛を与え、私の人間関係、職場環境を悪化させたのです。そのため、私はテクモ株式会社を退職せざるを得なくなりました。

 テクモ株式会社と安田善巳社長が私に対し行った一連の行為は、東証一部上場企業としてあるまじきものです。
私は、テクモ株式会社と安田善巳社長が行った不当な行為を糾弾し、その社会的責任を問い質すという強い意志のもとに、本件訴訟を提起しました。そして、本日、本件訴訟提起の理由を公表するとともに、私の退社の理由をここに明らかに致します。

ゲームファンの皆様へ

私が作るゲームのファンの皆様には、本当に申し訳なく思っています。6月5日に発売されるNINJA GAIDEN 2が、私の作る最後のNINJA GAIDENです。また私がDEAD OR ALIVE 5を作ることももうありません。長年尽くしてきたテクモを去ること、そしてファンの方々のご期待に背くことになりとても残念です。
しかし、守れる約束を守ろうともしない安田善巳社長と、一緒に仕事をすることはできないのです。 今後、このようなことが二度と起きぬことを、心から願っています。

テクモ株式会社 
クリエイティブオフィサー Team NINJA部長

板  垣  伴  信


 なお、今回の件に対してテクモは、6月4日付けで以下のコメントを発表した。

弊社社員の報道機関向け声明文に対するコメント

 弊社社員板垣伴信氏(以下、「同社員」という)は、平成20年6月3日付で報道機関向けに、7月1日付で退職すること、弊社に対する成功報酬の支払と弊社および弊社代表取締役社長に対する慰謝料の支払いを求める訴訟を提起したこと及びその理由を発信いたしました。

 弊社は、同社員が当事者として関与してきたセクハラ訴訟の控訴審の終結を受けて、社内において、その経緯を説明すると同時に、同社員に対し弊社規則に則り職務に専念するよう促してまいりましたが、そのさなかに同社員は一方的にこの訴訟を提起してまいりました。

 弊社には、定例賞与とは別に所定の決定手続に則った成功報酬制度があります。弊社は同社員に対し、DOA4プロジェクトも含めたその成功報酬の支払いを毎年行ってまいりました。同社員が主張する成功報酬は、前述の成功報酬制度とは別のもので、このような内容を認める決議決定がなく、また、そもそもこれは、前経営者時代の話であり、一方的な言い分です。
 また、弊社及び代表取締役社長に対する慰謝料の請求は、同社員の曲解によるものであり、会話もしていなければ発言もしてもいない事柄を根拠にしているものです。

 弊社は同社員が提起したこの訴訟を重要な問題ととらえておりましたが、他方でこの訴訟は、個人的事由によるものであることから、対外発表を控えてまいりました。しかしながら同社員は、自らこの訴訟提起の事実を公表したばかりか、声明文の中で同社員は、弊社の開発スタジオであるTeam NINJAのスタッフが多くの月日を掛けて心血を注いできたゲームタイトルを自分独りで開発したと言わんがばかりの声明を報道関係に公表しました。

 同社員の当該行為は極めて遺憾でありますが、いずれにせよ、今次声明文が何を意図していたのかは、時の経過とともに明らかになります。

 今回の個人的事由による、一方的かつ事実と異なる発表は、弊社の社会的信用と地位を毀損し、お客様をはじめ、株主様、社員、お取引先様などの関係各位にも損害を与える行為です。

 一方、弊社開発スタジオのTeam NINJAは、現在すでに新規タイトルラインを稼動させております。Team NINJAをはじめ全社をあげて魅力的なタイトルをお届けするよう尽力する所存です。

 お客様、株主様、お取引様の関係各位におかれましては、ご迷惑をおかけいたしましたことを心からお詫び申し上げますとともに、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。

テクモ
 http://www.tecmo.co.jp/

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