スウェーデンの学生がGPS装置と国際運送サービスを利用して「世界で最も大きな線描画」を描いたとしていたが、これはいたずらであったことを当人が認めた。
Erik Nordenankarさんは現地時間3月17日に、GPS装置を入れたブリーフケースを運送業者のDHLに託して55日間の世界一周に送り出したと説明していた。Nordenankarさんのウェブサイトによると、ブリーフケースが線描画を描くように経路を指示した伝票をDHLに渡し、ブリーフケースが6大陸62カ国を巡ってストックホルムに戻ってきたところでGPS装置に記録された情報をコンピュータにダウンロードし、絵を描いたとしていた。
その時の説明は「ブリーフケースがペン代わりだ。GPS装置を入れて世界一周に送り出し、その際にたどった道のりがこの線描画になった」というものだった。
ウェブサイトには、世界一周中のブリーフケースや配送伝票を写したYouTubeのビデオ2本も掲載されていた。
しかし、このサイトを見た多くの人が、DHLの操縦士が線描画どおりの経路をたどったとは思えないと指摘した。
サイトを訪れたあるユーザーは「DHLの操縦士たちは麻薬でもやっているのだろうか」と述べている。
プロジェクトの説明には技術的な疑問があるという指摘もあった。
Samppa79を名乗る読者は「GPS信号は密度の高い物質を透過できない。あのブリーフケースは密度が高そうなので信号は届かないのではないか。それに、配送車の天井や飛行機の厚い機体もある」と述べた。
Nordenankarさんはこのサプライズを台無しにしたくなかったのだろうか、その後、これがいたずらであったことを認めた。サイトの一番下に次の断り書きを掲載した。「これはフィクションの話だ。DHLがこのGPSを運んだことはない」
DHLの広報担当者はTelegraphに対し、学校のアートプロジェクトのためということでNordenankarさんがストックホルムの倉庫に入ることを許可したこと、また、このたびのいたずらについてのコンタクトをとりたいと考えていることを明かしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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