Windows Vista Media Centerの一部利用者がNBC Universalの2番組の録画を拒否されたのは1週間前のことだが、NBC Universalは米国時間5月19日、ミスにより利用者の一部で同番組の録画ができなくなっていたことを認めた。
問題となっていたのは5月12日、Windows Vista Media Centerで「American Gladiators」と「Medium」が録画ができなかったこと。放送局が録画を禁止しているという趣旨のメッセージが表示された。Vistaの利用者はメッセージボードThe Green Buttonに集まり、このメッセージについて不満を述べていた。
NBCの広報担当者はCNET News.comの取材に対し「不注意のミスだった。ほかに苦情はなく、問題は解消したと考える」と述べた。
デジタルビデオレコーダー(DVR)の所有者たちは、この1週間、ハリウッドはDVRの利用者に広告を強制的に見せようとしているのだろうかといぶかった。従来、テレビ放送局とケーブルネットワークは、広告を飛ばして視聴できるとしてDVRを目の敵にしてきた。
米連邦通信委員会(FCC)も電子機器メーカーに対して、テレビ局の要請を受けた番組の録画を禁止する機能の搭載を求める規則を提案した。
これにはFCCの権限外だという司法判断が出ているが、Microsoftや電子機器メーカーが放送フラグに対応するのを阻止するものはない。
NBCの広報担当者は同番組の録画を制限する意図はなかったと述べたが、ミスが発生した経緯の説明は拒んだ。業界筋によると、放送フラグの誤送出はまれではないという。Microsoftは「放送局が送出するフラグに完全準拠している」ことを認める一方、誤まったフラグを減らすべくコンテンツ所有者と協力していると述べた。
Microsoftの広報担当者がNews.com宛てに送ってきた電子メールには次のように書かれていた。「コンテンツ配信全体の成否は、関係者全員がコードの正しい付与に必要な検査と品質管理を正しく実施できているかどうかにかかっている」
一方、Microsoftや、おそらくは他のハードウェアやソフトウェアのメーカーも放送局が設定するフラグに従うようになることの方が問題が大きいとする意見もある。
インターネット利用者の権利擁護団体Electronic Frontier FoundationのDanny O'Brien氏は「利用者はMicrosoftがどちらの意見に耳を傾けるか、そしてそれが製品にどのような影響を与えるかを知る必要がある」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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