検索エンジン市場第4位のAsk.com(IAC傘下)はLexico Publishing Groupを買収することで、競争を強化する計画だ。Lexico Publishingは、Dictionary.com、Thesaurus.com、Reference.comなどのオンライン辞書を運営している。
買収金額など取引の詳細情報は公開されていない。だが、Lexicoは「非常に利益性が高い企業で、ここ数年間、成長率2桁で成長している」と、Ask.comの最高経営責任者(CEO)Jim Safka氏は述べている。Ask.comはGoogleと広告で提携しており、Lexicoのウェブサイトで広告を展開することで広告からの売り上げも拡大できると見ているようだ。
Safka氏によると、comScoreの数値をベースにLexicoのウェブサイトを訪問するユーザーを合計すると、Ask.comの月間ビジター数は1億4500万人になるという。「一夜にして、われわれのユニークユーザーは11%増加となる。これは注目すべき点だ」(Safka氏)
Ask.comは、最大手Googleとの差こそ大きく開いているものの、他の競合との差は縮まっている。HitWiseが5月14日に発表した検索市場シェア調査によると、4月の米国検索市場は、Googleが67.25%でトップ、ついでYahoo(20.28%)、Microsoft(6.26%)と続き、Ask.comは4.17%で4位となった。
Yahooを買収しようとするMicrosoftの試みは、Ask.comのライバル2社が統合するという展望を呈した。
だが、数カ月に渡る交渉の間、2社は事業に専念できず、さらには、物言う株主Carl Icahn氏がYahooの取締役をのっとるかもしれないというニュースも出てきた。Safka氏は現在の局面に大喜びしている。
「好都合だ」とSafka氏。「MicrosoftとYahooが合体するとなると、2社は再び麻痺状態になるだろう」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス