米連邦捜査局(FBI)は米国時間5月9日、米国政府に売られた中国製ネットワーク機器の調査をした結果、3500台(350万ドル相当)が偽物であることが分かったと発表した。
Operation Cisco Raiderと呼ばれる今回の調査は、ハッカーたちが偽造されたネットワーク機器を使って政府のデータベースにアクセスしようとしているとの懸念に基づき、実施された。だが、ある米国政府関係者はReutersの取材に対し、FBIが発見したネットワーク機器によって、政府コンピュータシステムが脆弱になっていたとは考えられないと、述べている。
偽造ネットワーク機器の製造や流通を阻止するためのFBIの取り組みが書かれたPowerPointのプレゼンテーションが1月、Abovetopsecret.comに投稿されたことから、このたびの調査の存在が明らかになった。
FBI Cyber DivisionのアシスタントディレクターJames Finch氏は声明で「この資料はインターネットに投稿したり、広く配られたりする目的で作られたものではなかった」と述べている。
FBIによると、Operation Cisco RaiderはFBIの9カ所の事務所を対象に15件の調査を実施し、39件の家宅捜査を実施したという。逮捕者の有無は明らかにされていない。
Reutersによると、偽造されていた機器にはCisco Systemsのルータやスイッチ、インタフェースコンバータ、WAN用インターフェースカードなどがあるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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