ネット競売利用者向け情報・サービス提供の「aucfan.com」を運営するオークファンは5月2日、有料会員向けサービスを開始した。頻繁に同サイトを活用する利用者に向けて、過去2年分の落札品情報などより詳細なデータや高度な出品ツールや検索を低価格で提供。利便性向上で利用者の増加や囲い込みを狙う一方、新たな収益源の確保で経営基盤の増強も見込む。
新サービスの名称は「オークファンプレミアム会員」。月額498円でネット競売での利ざやをさらに増やしたいと考えている上級者の利用者に対し、その支援を行うためのさまざまな特別サービスを提供するというもの。新サービスに対応するため、新たにシステム構築し、サーバ増強およびデータベースの再構築を行った。
同社によると、これまで利用者から特に検索機能やデータベース機能、入札機能などで「お金を払ってでも欲しい」という要望があったという。オークファンとしても有料会員が増加すれば、新たな収益源の確保につながる。
具体的には、より有利な仕入れと販売を支援するための過去2年分の落札品情報を検索する機能。これまで1年分には対応していたが、これにより、ファッションなど季節によって価格変動が激しい商品の相場の動きをより詳細に分析できるようになる。
また、過去30日の落札品を画像付きで一覧できる機能や、有料会員化に伴い年齢確認ができることになったことから成人向け商品の落札相場情報なども提供する。
さらに、複数の取引きを便利にするための「一括評価ツール」や「一括注文のオークション」などにも対応する。その他にも多数の機能があるほか、今後も機能拡充していく方針。
同社によると「aucfan.com」の登録者は140万人。アクティブ利用者は300万人程度いると見られ、ニワンゴが運営する動画共有サイト「ニコニコ動画」が導入した月額500円のプレミアム会員制度のように、「収益への貢献度は高い」(オークファン社長の武永修一氏)と見ている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス