サーチテリアではOPASTを広告代理店に使ってもらい、広告主に対してより広告効果の高い提案をしてもらいたい考えだ。実際、プロトタイプの段階から広告代理店から意見を聞き、それを開発に反映していったという。
「アドマーケットプレイスと聞くと『代理店の中抜き』と思われるかもしれないが、集客力を持つ広告代理店は我々にとって必要な存在。彼らが使いやすいものを提供することで、より広告のクリエイティブの部分に力を割いてもらうことができる」と、代表取締役社長兼CEOの中橋義博氏は話す。広告代理店がOPASTを活用するようになれば、結果としてサーチテリアの収益も伸びるという考えだ。
OPASTは広告を掲載する媒体にとってもメリットが高いと中橋氏は言う。4月14日から試験提供を開始しており、中堅のモバイルサイトに好評を得ているとのこと。こうしたサイトは大手サイトと異なり、常にバナー広告が入るとは限らない状況である。OPASTはフィラー広告(自社広告)のように、通常のバナー広告が入らない場合のみ掲載することもできるため、広告の掲載を維持するための手段としても評価されているようだ。
サーチテリアがこれまで扱ってきたモバイルリスティング広告市場は、グーグルやオーバーチュアといったPC向けのリスティング事業者が参入したことで、競争が激しくなっている。このため、サーチテリアは今後、OPASTを主軸事業にしていく考えだ。
なおサービスの正式な開始時期は今夏で、ニーズマッチ広告の配信を先行して行う予定となっている。現在12サイトの参加が決まっており、今後も提携サイトは増やしていく予定だという。目標では月間数十億インプレッション、初年度3億円の売り上げを目指している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある