4月16日、複数の報道メディアが日本ビクターの国内薄型テレビ市場からの撤退を伝えた。これに対し日本ビクター側は、「撤退の方向も含めて検討中。決算発表が行われる25日に正式発表する」としている。
日本ビクターでは、薄型テレビブランド「EXE」に取り組んでいたが、市場での価格下落が進むなかシェア争いに苦戦していた。デバイスからの一貫生産を手がけるD-ILAを用いたプロジェクションテレビでも、2007年7月以降、新製品は発売されていない。
薄型テレビ事業は、今年1月に船井電機と業務提携を行うなど、再編が進められていた。また今秋に行われるケンウッドとの経営統合を前に事業の見直しが図られるものと見られる。
EXEは、今や液晶テレビのスタンダード機能ともいわれる「倍速駆動」をいち早く採用した液晶テレビブランド。4月16日から4月18日まで、東京ビックサイトで行われている、国際フラットパネルディスプレイ展「Display2008」では、チューナー一体型で最薄部39mmというスリムタイム液晶テレビを海外向けモデルとして展示している。
今後は、海外向けのコンシューマーモデルと、国内の業務用モニタ事業を存続していく見通しだ。
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