ソーシャルネットワークサイトFacebookに1週間ほど前から新しい機能が加わっている。「People You May Know」という機能だ。しかし、Friendmatesというアプリケーションを作ったAmir Ariana氏は、この新機能にさほど感激していないようだ。
同氏はCNET News.comに電子メールを寄せ、その中で「この新機能は6カ月前に私がFacebookにリリースしたアプリケーションと同じものではないかと思われる(リソースが限られてはいるが)。しかし、原作者の功績を認めていない」と述べている。
Facebookは、ビジネスプランなどをFBFund助成制度に申請した場合Facebookがそれに類似したサービスを提供することがあると明示している。しかし、既存のプラットフォームアプリケーションにもこれが適用されるかどうかについては直ちにコメントすることはできなかった。
「革新的なアイディアを思いついた人の功績を認めず適切に対応しないこうしたやり方は、結局のところ、そうした開発者の意欲を減退させ、革新的な発想への効果を減殺してしまうだろう。変化を止めることができないことは理解できる。しかし、その中で、下層にいる一般大衆の貢献を認めることが競争に勝つための鍵となるだろう」(同氏)
Friendmatesは、SuperPokeやZombiesとは少々異なり、毎日使っているアクティブ・ユーザーは238人のみ。これはインストールした人の9%にしかならない。
また、People You May Knowともそれほど似ていないようだ。Friendmatesでは、共通の友人が最も多い友人を調べること、顔を知っているFacebookメンバーにタグを付けること、自分を知っている人から連絡をもらうことができる。また、どの程度知っているかで友人にタグを付けるようユーザーに求め、そのユーザーが知っているかもしれないメンバーを調べることもできる。
さらに、ビジネスソーシャルネットワークサイトLinkedInは、Facebookのものと類似した機能を何カ月も前から提供している。
そして、若干の皮肉。Friendmatesを共同で製作した、同氏とSteve Dill氏、そして、Sean Erle Johnson氏の3氏は、ともに、Facebook上のMicrosoftネットワークのメンバーだ。これは、現在同社の従業員または最近まで従業員だったことを意味する。すでにご存じだろうが、同社はFacebook株式の2億4000万ドル相当を保有している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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