スウェーデンのVolvoは、2007年にフランクフルトで開催されたオートショーでVolvo C30モデルをベースにしたReChargeプラグインハイブリッドコンセプトを発表した。われわれは、当時それを見た時は懐疑的だった。というのも、たしかに見た目は斬新だったが、Volvoはデモ用のカットアウェイモデルしか展示していなかったのと、現時点で同社のモデルラインナップにハイブリッドカーは含まれていないからだ。しかし、Volvoは現地時間3月14日、次世代パワートレイン開発を目的としたより大規模なプログラムの一環として、ReChargeコンセプトカーの路上走行を実施していることを明らかにした。Volvoは、コンソーシアムを組んでいるSaab、スウェーデン政府、エネルギー企業のVattenfallとともに、プラグインハイブリッド開発の五カ年計画を発表した。
このコンソーシアムの目的は、10台のプラグインハイブリッドカーを開発し、スウェーデンで試走を行うことにある。われわれは、コンソーシアムの野望がその程度だったことにやや失望した。というのも、すでに米国では複数の企業が、既存のハイブリッドカーをプラグインタイプに改造した車を提供しているからだ。Volvoは、この計画の一環として、5年以内に既存モデルのハイブリッド版を1台以上発売すると発表した。現時点ではどのハイブリッド技術を使用するのかは明らかにしていないが、同社の親会社のFordは、すでにFord EscapeやMercury Marinerにトヨタ製品と同様のハイブリッドシステムを搭載している。VolvoはReChargeコンセプトの発表時に、リチウムポリマーバッテリ、インホイールモーター電気モーター、さらにレンジエクステンダとして小型のフレキシブル燃料発電機を搭載していることを明らかにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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