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ポーカーブームがやってきた

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 ポーカーが欧州でブームなんだそうだ。最初にそんな話を聞いたのは昨年の夏だったが、そういえばその頃から、雑誌売り場でポーカーの雑誌が目立つようになった。実際フランスでは、ポーカー専門誌がいくつか創刊されており、書店ではポーカー専用コーナーを設けるところもでてきた。新聞のオンライン版でも登録制のポーカーコーナーを開設するところがあり、先日はTVでもポーカーが紹介されていた。これはやはり、ブームといえる。

 以下、ポーカーにまったく詳しくない私が見た、フランスのポーカーブームをまとめてみる。

フランスでは昨年より、ポーカー専門誌が複数創刊されている。 フランスでは昨年より、ポーカー専門誌が複数創刊されている。
提供:末岡洋子

 ポーカーといえばギャンブルの印象があるが、ごく一般の人なら家族や友達と(お金をかけるかどうかは別として)やるゲームだと思うが、昨年からパリには新しいポーカーサロン(麻雀でいうなら雀荘のようなもの?)がいくつかできているそうだ。人気は「テキサスホールデム」で、これは私が昔やったことがあるポーカーとはルールが違うらしい。

 私にポーカーブームを教えてくれた知人によると、一昔前の煙たく暗いイメージとは違い、流行に敏感な若者にも人気で、知的なイメージなんだとか。また、女性の参加も増えているという。有名人もポーカーブームに一役買っている。フランスでは、人気シンガー、Patrick Bruel氏がポーカー好きで知られているし、先日はドイツの元テニス選手、Boris Beker氏がプロのポーカープレイヤーへの転身を発表している。

書店に設けられたポーカーコーナー。攻略本、家庭でできるポーカーテーブルセットなどが並んでいる。 書店に設けられたポーカーコーナー。攻略本、家庭でできるポーカーテーブルセットなどが並んでいる。
提供:末岡洋子

 2007年に創刊されたポーカーの月刊誌を見ると、外国で開催された主要トーナメントのレポート、今後予定されているトーナメント情報、ゲームの戦術や攻略法などを特集している。ぱらぱらとめくってみて印象的だったのが、プレイヤーへのフォーカス。表紙を飾るのはトッププレイヤーの顔写真で、記事でもプレイヤーが大きく取り上げられている。これまでのゲーム暦、プレイの特徴(「攻撃的」「容赦なし」とか)、勝負におけるポリシー、座右の銘まで書かれている。ポーカーは心理的要素が大きいゲームだというが、それと関係あるのだろうか?それにしても、人物写真と「大会での○○(人物名)」的な報道(週刊誌のセレブゴシップのノリにやや近い)に、自分はまったくの部外者だと感じる。

 ブームはやはり、インターネットと関係あるようだ。インターネット上には多くのギャンブルサイトの広告があり、容易にアクセスできる。これらのサイトでは、実際にお金を賭けることもできる。「(好きなだけプレイできる)インターネットは、格好の学習の場」というのは、インターネット世代の女性ポーカープレイヤー、Isabelle Mercier氏。フランスのポーカーサイトが催したファンとの公開チャットで記している。ポーカーブームを取り上げたTV番組でも、深夜、自室にPCを2台並べ、テーブル8台でオンラインポーカーをする若者が紹介されていた。

 一獲千金も夢ではないが、それと同じだけのリスクがある。番組の後半は、インターネットギャンブルブームの影で、財務トラブル、心理的トラブルを抱える人が増えている面も取り上げていた。

 フランスなど欧州各国では現在、ギャンブルの規制緩和が議論されている。またインターネットギャンブルへの課税をどうするかという問題も残っている。

 さて、「このブームが次は日本に」という個人的な予言がある。発言主は私ではない。このところポーカー紙の取材で忙しいというフランスのITジャーナリストだ(ロボットに明るく、日本文化通でもある)。彼によると、ポーカーは米国、欧州ときて、中国でもブームになっているとか。「絶対日本にもブームが到来する」という彼の予言だが、果たしてその通りになるかどうか?

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