MySpace.comの共同創設者で、オンラインエンターテインメントネットワークLiveUniverseの創設者でもあるBrad Greenspan氏は、LiveUniverseが経営難のビデオ共有サイトRevverを買収したと発表した。
Greenspan氏は、LiveUniverseが運営するソーシャルネットワークおよびビデオサイトLiveVideo.comとRevverを統合する計画だとしている。
しかし、元MySpaceの幹部であるGreenspan氏は、この機会を逃すまいとばかりに、元勤務先のMySpaceに対する批判を述べた。Greenspan氏は、2005年のNews Corp.へのMySpace売却に反対し、以後、MySpaceと同社の親会社となったNews Corp.に対する批判を展開してきた。
Greenspan氏は、Revverの買収を発表するプレスリリースの半分を割いて、Revverがファンの獲得できなかった原因はMySpaceにあると主張している。
Greenspan氏によると、Revverは2007年1月から問題に直面していたという。当時、MySpaceはRevverのビデオプレーヤーへのアクセスを遮断した。MySpaceがそのような措置を取ったのは、サードパーティーがMySpaceに広告を掲載できないような方針を取っていたからだ。
Revverはビデオ内に広告を組み込んだため、MySpaceから締め出された。しかしGreenspan氏はそう見ていない。
LiveUniverseはプレスリリースの中で、「今やMySpaceはプレデター(捕食動物)と化し、競争力ありとみなしたウェブサービスに対し、積極的にブロックや検閲を行っている」と述べている。
ただ、面白いのは、話を聞いたRevverの元従業員や創設者らは誰一人同社の問題の原因がMySpaceにあると考えていない点だ。彼らは原因として、動画共有分野におけるYouTubeの圧倒的支配力を主に挙げていた。
Revver買収の金銭的条件については明らかにされていないが、本件に詳しい情報筋の話では、格安で売却されたという。情報筋は2月、CNET News.comに対し、Revverは提示価格を30万〜50万ドルとし、100万ドル台とされるRevverの債務返済も求めていると述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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