スクウェア・エニックスと学習研究所の合弁会社であるSGラボ(前田徹哉社長)は3月4日、東京都の委託を受け、PCの簡単な操作で乳幼児期の事故防止対策が学べる学習ソフト「見つけて防ごう!子どもにとっての身近な危険」を製作したと発表した。
子どもにとっての身近な危険を大人が実感することで、日常生活での事故防止対策に生かせるよう、東京都が企画・編集を行い、SGラボが製作した学習ソフト。
子どもを持つ保護者への事故防止啓発ツールとして使用することが目的で、都内の保健所で保健師などの専門職スタッフが使用するDVD版と、保護者自身が自宅で学習できるWeb版の2種類を用意。DVD版は東京都福祉保健局から都内の市区町村に配布され、Web版は同局のホームページで2月6日から無料で配信される。
コンテンツは、子どもの成長段階別に「おすわりまでの時期」「ハイハイからつかまり立ちまでの時期」「つたい歩きからひとり歩きまでの時期」「走ったり、とびはねたりする時期」の4つに分け、その時期の子どもの特徴や、事故の例とその対策を分かりやすく解説。タバコの誤飲や浴槽での事故といった子どもによく起こる事故を3D動画でリアルに再現し、大人と子どもの視界を切り変えられるなど、子どもにとっての身近な危険を疑似体験することができる。また、リビングにある危険なものを探すなど、簡単なゲームを通じて学習効果を高めることもできる。
ゲームの操作に不慣れなユーザーも使いやすいよう、ゲーム中のボタンの配置や名称を工夫したり、PCのマウスをクリックするだけで操作できるよう工夫した。対応OSはDVD版がWindows XP、Web版がWindows98以降とMac OS X 10.1.x以降。
SGラボでは、今後もゲームならではの技術やノウハウを生かしたシリアスゲームの提供を通じて、さまざまな分野での課題解決を提案する考え。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」