音楽バンドNine Inch NailsのTrent Reznor氏が36曲を収めたインストゥルメンタルアルバムをインターネット経由でリリースし、自主配布活動を続けている。
このアルバム「Ghosts I-IV」は米国時間3月2日に同バンドのウェブサイト「NIN.com」で販売が開始された。このアルバムには、複数の価格帯が設定されている。
このアルバムの最初の9曲分は無料で提供される。アルバム全曲をデジタル版で購入すると価格は5ドル。また、アルバムのディスクセットが10ドル〜300ドル(付属するボーナス特典やグッズによって異なる)で購入可能となっている。
このアルバムのリリースで、独自にオンライン販売活動を行う取り組みとしてはNine Inch Nailsが最新となる。オンラインでの販売活動は、英国の音楽バンドRadioheadにより話題となった。Radioheadは2007年10月に「In Rainbows」をインターネット販売し、購入者が楽曲の値段を決めることができるという方式をとり、音楽業界に衝撃を与えた。
2007年にレコードレーベルと決別したReznor氏は、Radioheadのこの取り組みを称賛した。同氏は、10月のIn Rainbowsリリース直後、ほとんど無名の音楽アーティストSaul Williams氏がオンライン限定のアルバムを同様の方法でリリースすることを支援した。
演奏者はBitTorrentやそのほかのファイル共有技術を受け入れるべきだというReznor氏の考えに沿い、Nine Inch Nailsは新曲の一部をBitTorrentサイトにアップロードしている。
Nine Inch Nailsは声明で、「われわれはもはやレコードレーベルに縛られることはない。4作品のうちの1作目であるGhosts Iを複数のファイル共有サイトにアップロードすることにした。これは、われわれはBitTorrentが革新的なデジタル配布方法であると信じているからだ」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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