「電子メールに未来はない」--米国のウェブ専門家らが指摘

文:Caroline McCarthy(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2008年03月03日 19時38分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 マイアミ発--Future of Web Apps(FOWA)カンファレンスで行われた電子メールに関する議論を聞いていたら、恐らく携帯電話事業者か米国内航空会社の議論と勘違いしただろう。出席者からは、(メールは)もはや時代遅れで、後進的で、誰もが嫌っている、という厳しい意見が相次いだ。

 Technoratiの元社員で現在はGoogleのエンジニアであるKevin Marks氏は、GoogleのOpenSocialプロジェクトとSocial Graph APIについての説明の中で、電子メールは「場違いの古いアイデアだ」と語った。

 Marks氏は、「電子メールは、一部のユーザーの間ではすでに過去の物となっている。より若い世代のユーザーは、電子メールなど使わない」とし、若いウェブユーザーは、電子メールを捨て、Facebookの内部メッセージングサービスや携帯電話のテキストメッセージに乗り換え始めていると指摘した。「彼らは電子メールについて、受信トレイを埋め尽くす煩わしいスパムに日々悩まされるというイメージを持っている(中略)彼らは、電子メールはあくまで大学や銀行への通信手段と考えている」(Marks氏)さらにMarks氏は、OpenIDのような技術により、最近のオンラインIDは、メールアドレスだけでなく、URLやソーシャルネットワーキングプロフィールなど、他のさまざまな物によって定義付けられるという考え方が広がっていると指摘した。

 電子メールの煩わしさについて語ったのはMarks氏だけではない。WordPressの創設者であるMatt Mullenweg氏も同日、膨大な量のスパムに閉口するウェブユーザーたちがメール以外の通信手段を模索しているのではないかと指摘した。

 また、TechCrunchのErick Schonfeld氏の主導で行われた、45分以内に新しいウェブアプリケーションのコンセプトを考案するというテーマの討論会に、現在Web 2.0分野で活躍している人々で構成されるグループが参加した。そのグループには、Mullenweg氏のほかに、DiggのKevin Rose氏、PownceのLeah Culver氏、FlickrのCal Henderson氏なども含まれていた。そして、討論の結果出た答えは、ユーザーが確実にすべてのメールに返信できるようにすることにより、電子メールについての悩みを軽減する製品だった(この構想はわずか45分間で考案されたため、細かい点は完全に無視された)。

 さらに、筆者が29日朝にMarks氏と会談した際、われわれは、時間と場所の確認に電子メールではなく、Twitterのダイレクトメッセージ機能を利用した。

 しかし、その後Twitterはあるトラブルに見舞われた。それは、ちょうど同社のアーキテクトであるBlaine Cook氏がFOWAで講演している最中に発生した。Cook氏の携帯電話は、同サイトのサーバ管理者からの電話で鳴りっぱなしだった。Twitterの信頼性の低さはよく知られている。そこで当然、将来、電子メールに取って代わると予想されるこれらのメッセージング関連の新興企業やソーシャルネットワーキング機能は依然安定性に欠け、われわれが通信手段を全面的に見直すのは時期尚早なのではないかという疑問が沸く。

 しかしその一方で、有名な電子メールプロバイダーの機能停止も最近相次いでいる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加