CAC、好業績見通しを評価し株価急上昇へ

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 システム構築サービス大手のシーエーシー(CAC)の株価が急反発軌道を見せている。2007年12月期の連結決算を発表した2月15日が契機だ。

 翌営業日の同18日にストップ高まで買い進まれるなど、それ以降、前12月期の好決算結果に加えて、今期の2008年12月期業績予想も引き続き堅調推移となることから、これを評価した買いが先行している。

 同社が2月15日に発表した2007年12月期の連結決算は、売上高409億2400万円(前々期比9.5%増)、営業利益25億1200万円(同29.2%増)、経常利益28億4600万円(同29.2%増)、経常利益28億4600万円(同30.2%増)、純利益11億6800万円(同3.4%減)と大幅な増収増益を達成した。新たなシステム構築を推進しているメガバンクなどの金融機関向けを主力としたシステム構築業務や、IP電話構築などを行っているサービス会社向けなどの運用業務が好調な推移をみせたことが寄与した。

 今期に当たる2008年12月期の連結業績について売上高430億円(前期比5.1%増)、営業利益30億円(同19.4%増)、経常利益31億円(同8.9%増)、純利益16億円(同36.9%増)としている。

 システム構築事業では、海外展開に注力しはじめたメガバンク向けが引き続き主力となるものの、今期からは新たな分野としてBPO/BTOサービス(顧客業務運用アウトソーシングサービス)が新たに寄与してくる見通しだ。さらに、空調工事大手向けの人事給与アウトソーシングサービスを中心に大型案件の受注が確実視されていることも、業績拡大への大きな支援材料となりそうだ。連結営業利益については、赤字子会社の整理による損益改善もあって30億円を見込んでいる。

 ただ、営業外収益は前期に比べて減少を見込んでいるため、連結経常利益は31億円を予想している。また、連結純利益については、前期計上した退職給付制度の変更に伴う特別損失などの影響がなくなることにより16億円を見込んでいる。前期の大幅な増益の実績や、今期の受注動向を考慮すると今期の業績は、会社側予想が上方修正される可能性も十分ありそうだ。

 同社は、2010年12月期を最終年度とする中期計画を明らかにした。それによると、システム構築・システム運用管理事業では「組織的なプロジェクト遂行能力を強化し、不採算プロジェクトの撲滅と事業全体の高収益力を実現する」としている。さらに、今後の成長に期待のかかるBPO/BTOサービス事業については「特化業務戦略による高度な業務ノウハウを活用し、ビジネスとITを融合したサービスにより高付加価値なサービスを提供する。この事業の全売上に占める比率20%以上を実現する」としている。

 こうした、目標を達成することで具体的に2010年12月期には売上高480億円(2007年12月期実績比17.3%増)、営業利益39億円(同55.3%増)、経常利益40億円(同40.8%増)、純利益20億円(同72.4%増)の達成を目指す。

 同社の株価は2006年1月に高値1614円を付けて以降下落トレンドとなり2007年9月には530円まで下落した。その後一時2007年12月には850円まで戻す場面があったものの、2008年2月12日には再び550円まで売り込まれたが、2月15日の翌営業日の18日から急騰をみせ、先週末2月29日には773円まで戻している。

 しかし、連結PERは依然として10倍台と割安水準にあるうえ、連結PBRも0.9倍台と上値余地を示している。当面は850円抜けが焦点となるが、この水準を突破して来れば1000円台を目指す展開も期待できそうだ。

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