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ソーシャルグラフを実現する技術--ノードはURL、エッジはXMLで表せる

山崎徳之(ゼロスタートコミュニケーションズ)2008年02月21日 06時00分
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 今回は、ソーシャルグラフを実現する技術についてです。

 ソーシャルグラフを実現するには幾つか必要な要素がありますが、まず大事なことはノードの同定です。

 つまり、ネット上においてあるサイトにおけるユーザーが、別のサイトにも存在する場合にそれを紐付けるということが必要になります。サイト内に閉じたグラフの場合にはこれは必要ありませんが、ソーシャルグラフはそもそもサイトを横断してグラフを解析しましょうというものです。

 同定する必要がある対象は、ヒト、モノ、情報すべてについてになりますが、ユーザーの同定の手段として最も現時点で現実的なのはOpenIDでしょう。

ヒト、モノ、情報--ノードの同定はURL

 OpenIDは本来ソーシャルグラフのための技術ではなく、ネット上での認証を一元化するためのものですが、OpenIDを作ったのはSocial Graphでも有名なBrad Fitzpatrick氏であることからも、このあたりの流れのつながりは推し量れます。

 OpenIDの場合、ユーザーのIDはURLによって表現されます。このID自体はOpenIDに対応している様々なサイトが発行しています。現状では、openid.ne.jpやlivedoor、はてな、Yahoo! JAPANなどです。OpenID認証に対応しているサイトであれば、これらのOpenIDを発行しているサイトのアカウント情報を使用してログインすることができます。

 OpenID対応のIDを発行するサイトと、それらのIDで認証(ログイン)できるサイトは、同一とは限りません。今後OpenIDが広がっていくと、IDを発行している一部のサイトと、それらを認証に利用する多数のサイトという棲み分けになっていくでしょう。

 具体的なOpenIDの使用方法ですが、まずID発行に対応しているサイトにてIDを発行します。このIDはURL形式となります。例えば筆者のlivedoorでのOpenIDはhttp://profile.livedoor.com/zakiです。

 これをOpenID認証に対応しているサイトに入力すると、livedoorの認証画面に飛び、そこでlivedoor自体のIDを入力してログインすると、元のサイトでのログインが完了します。

 例えば世の中のあらゆるサイトがOpenIDでの認証に対応したとすれば、私は常にlivedoorでの認証だけを行えば良いということになります。

 そして、このOpenIDでのURL形式のIDは、そのままソーシャルグラフでユーザーを同定するためにも使うことができます。もちろんOpenIDが唯一のユーザー同定のための解というわけではありませんが、現状有力な候補であることは事実です。

 また、ユーザーではなくモノや情報の同定についてですが、まずネット上での情報についてはすでにパーマリンクという考え方が広がっているため、常にユニークなURLでウェブページを特定することは珍しいことではなくなってきています。

 ブログやニュースサイトではすでにたいていの場合において、常に同じURLで同じ情報に辿りつけます(ニュースの場合には期限切れで廃棄されている場合もまだ多いですが)。

 そしてモノについては、こちらもURLで同定することができそうです。認証という概念がいらないことから、ユーザーの同定よりは敷居が低いと思います。例えばAmazonに存在するアイテムであれば、Amazonから無くならない限りは同じURLで常に同じアイテムに辿りつくことができます。モノについても情報と同じように、パーマリンクで表現するという考えが一般的になれば、同定はできるようになります。

 いずれにしても、ノードの同定にはURLを使うのが現在のところ最も現実的です。ノードが同定できれば、そのノードの関係を記述することによってエッジ(リンク)も表現することができます。

エッジの表現はXML

 次に、エッジを表現する手法は色々考えられますが、一番現実的な解は現状XMLでしょう。

山崎徳之株式会社ゼロスタートコミュニケーションズ 代表取締役社長

アスキー、So-net、ライブドアなどでシステム設計、構築、運用を行う。2003年9月にシリコンバレーにVoIPの開発会社であるRedSIP Inc.を設立、CEO就任。2006年6月にゼロスタートコミュニケーションズを設立、代表取締役社長就任。Software Designで「レコメンドエンジン開発室」などの連載をしている。

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