Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、次世代ゲーム機"Wii・PS3・XBOX360”に関する調査を行った。
前回の次世代ゲーム機に関する調査では、ゲーム機を購入する上で重視した点やゲームとPC利用時間の関連性を年代別で調査し、ソフトの内容が売行きを左右したり、男性はゲームとインターネットの両刀使い、女性はPC利用が中心であることが分かった。
今回の調査では、以前の次世代ゲーム機に関する調査でWiiを利用したことがあると回答したユーザー419人に対して、Wiiの利用状況や今後のWiiでのインターネット利用意向について探ってみた。
≪調査結果サマリー≫今回の調査対象は、16歳〜49歳までのWiiやPS3、XBOX360などの次世代ゲーム機を所有する男女500人。男女比は50対50の均等割付けで行った。なお、その内419人がWii利用経験者となる。
Q1でWiiをゲーム以外でどのように活用しているかWiiユーザー419人に対して尋ねたところ、「似顔絵チャンネル」が33.9%と最も多く、次いで「お天気チャンネル」が26.3%と続く結果になった。
また、「ゲームしか利用していない」と回答したユーザーは41.5%で、半数近くのユーザーはWiiをゲーム以外に活用していないことが伺える。 Wiiはこれまでにないコンピューターゲーム以外の日常生活に役立つコンテンツを搭載させたゲーム機として発売されたが、その多岐に渡る用途を使いこなしているユーザーはそれ程多くないと考えられる。
Q2でWiiでインターネットができるようになったことにより、以前に比べてPCでのインターネット利用頻度に変化があったかを尋ねたところ、「特に変わらない」が90.7%と圧倒的に多い結果になった。
Wiiゲーム機は、Wiiチャンネルに接続することでインターネットに接続することでインターネットができるという文句で売り出されていた。 しかし、その特徴はまだ十分に浸透していないと考えられ、Wiiを購入しても実際にWiiを用いてインターネットを利用するユーザーはほんの一握りであると考えられる。 [参照:Wiiでインターネット接続するアプリが正式版に(ITpro)]
Q3-?では、今後Wiiを使ってインターネットを利用してみたいか尋ねたところ、「まあ利用していきたい」が43.9%と最も多く、次いで「あまり利用したいと思わない」が33.9%と続く結果になった。
「非常に利用していきたい」と「まあ利用していきたい」を合わせると65.6%となっており、70%近くのユーザーは今後Wiiでインターネットを利用したいという意識があることが伺える。
またQ3を性年代別で見た場合、男性の方が女性よりも「今後Wiiを用いてインターネットを利用したい」と感じているユーザーが多いことが分かる。 特にその傾向は男性の10代20代30代で顕著で、女性よりも男性の方が1つの機器に備わっている機能を網羅したい・使いこなしたいという気持ちが強いのではないかと考えられる。
Wiiは、「家族とゲーム機の関係を変える」「テレビとゲーム機の関係を変える」「インターネットとテレビの関係を変える」というコンセプトを掲げて発売されたが、Q1のWii機能の利用状況やWiiでのインターネット利用意向を見る限り、ゲーム機・インターネット・テレビの関係を劇的に変化させるには長期的に考える必要があると言えるだろう。
2007年11月29日には、任天堂、NTT東日本、NTT西日本の3社が、「Wii」とNTT東西の「フレッツ光」との接続推進に向け協業すると発表しており、企業側も着々とユーザーがWiiネット接続をしやすい環境を整備し始めている。
今後、さらにWiiネット接続の環境が整備されれば、現在「まったく利用したいとは思わない」と回答しているユーザーであっても、利用を後押しするきっかけとなるのではないだろうか。
本調査は、ボーダーズが保有するリサーチ会員に対して行った調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、
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サンプル数:500
調査期間:2008年2月1日〜2008年2月5日
調査方法:インターネットリサーチ
調査機関:ボーダーズ
対象者:16歳〜49歳までのWiiやPS3、XBOX360などの次世代ゲーム機を所有する男女
割付:男女50%の均等割付
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。 アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。 調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。
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