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日々の取引から会社の経営状態を「見える化」するASPサービス「MIETA」がスタート

柴田克己(編集部)2008年01月31日 10時00分
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 アカウンタックスは1月31日、主に中小企業、スタートアップベンチャーをターゲットとした経営管理ASPサービス「MIETA」(http://www.mieta.biz/)のベータサービス申し込み受付を開始したと発表した。MIETAは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)による、2007年度の中小ITベンチャー支援事業において、「中小企業向けパッケージソフトウェアのデータ連携プラットフォーム」として採択されたプロジェクトの成果である。

 MIETAは、特に企業経営における「キャッシュフロー」に注目し、日々の入出金情報から、会社の経営状態を把握することに主眼を置いた会計処理のASPサービス。ユーザーは、MIETAを使って請求書を発行し、その入金を管理することと、支払(振込)データを作成し、その支払い管理を行うことで、自動的に会計処理が行われる。既に導入している各社の会計管理パッケージソフトのデータをインポートして利用することも可能だ。

 MIETAを利用することによって、経営者および担当者は、会社の現在および将来の資金残高、入出金の状況、取引先や社内担当者といった情報を一覧でき、必要に応じて、取引の詳細データへとドリルダウンすることができる。経理作業とキャッシュフローの把握を効率的に行えるようにすることで、企業の経営改善を支援するという。

会計事務所としてのノウハウと理念を注入

 MIETAの開発、提供、保守を行うアカウンタックスは会計事務所である。同社では、MIETAの利用者に対し、その活用方法のサポートを行うとともに、入力されるデータを通じた経営改善についてのコンサルティングを行うことなども視野に入れているとする。

山口真導氏 アカウンタックス代表取締役の山口真導氏。

 アカウンタックスでは、MIETAを「経営見える化ツール」と呼んでいる。公認会計士であるアカウンタックス代表取締役の山口真導氏は、取引データをキャッシュフローの観点から「見える化」することで、専門の会計知識を持たない経営者であっても、十分に経営改善に役立てることができるとする。その開発には、会計士としてベンチャー企業、中堅中小企業の支援に携わってきた同社の理念が反映されている。

 「特に中小規模企業には経営管理という考え方を持たないところが多い。会計パッケージソフトは非常に優れたものだが、それを使うこと自体が経営管理ではないはずだ。日々の取引の中で、状況が悪くなっているにもかかわらず、そのことに、後で帳簿をつける段階になって気づいても遅い。キャッシュフローを可能な限りリアルタイムに把握し、改善を行っていくという経営管理があってこそ、会社は良くなっていく。MIETAは、そうした作業をより効率化し、多くの経営者に実行してほしいという提案である」(山口氏)

 MIETAでは、ベータサービスの期間中より、さまざまな機能追加が行われる予定だ。より幅広い業務パッケージとの連動機能、ECサイトとの連動機能、XBRLに準拠した決算書の作成機能、ワークフロー機能、給与計算機能の追加などが計画されている。さらには、「MIETAを(アカウンタックス以外の)会計事務所にも使ってもらい、ユーザー側ではキャッシュフローの側面から、会計事務所側は決算書の側面から、よりリアルタイムに近いデータを共有するためのプラットフォームに育てることができれば」(山口)という。

 MIETAの利用料金には、利用できる機能やサポート、コンサルティングの有無により、いくつかのコースが用意されており、年間契約を原則とする。システム利用料に会計顧問料を含む価格は、5万2500円/月より。

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