プラズマ関連の技術研究、開発などを行う、篠田プラズマは、独自技術によるフィルム形状のプラズマ、プラズマチューブアレイの製品化に向け、アルバック、藤森工業、大電の3社から、出資を受けることを発表した。
出資金額はアルバックが1億円、藤森工業が5000万円、大電が4000万円。既に大電からの出資はスタートされており、アルバックと藤森工業からは2月半ばより出資が開始される。
今回の出資により篠田プラズマは、次世代プラズマとして注目度の高い、プラズマチューブアレイ(以下PTA)の早期製品化を目指すとしている。
篠田プラズマは、富士通でプラズマ研究開発を行ってきた篠田傳氏が2005年6月に創業した企業だ。
出資対象となっているPTAは、曲面や円筒形の壁面にも設置できるフィルムのようなフレキシブルな形状が特徴。プラズマの原理を応用し、RGB蛍光体をそれぞれ塗布したガラスチューブを並べ、電極フィルムで挟み込んだ構造にすることで、表示部厚さ約1mmという薄型化や軽量化が行え、省エネ性能などに優れる。
今回の出資にあたり、篠田プラズマ、アルバック、藤森工業、大電の4社はアライアンスを結んでおり、アルバックは製造装置、藤森工業は電極フィルム、大電は蛍光体の開発をそれぞれ請け負う。
PTAの事業化については、2007年度中に量産技術を確立し、2008年上期中には量産立ち上げ、下期にはモジュール製品出荷を予定している。
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