Mozilla Foundationは今週、「Mozilla」の誕生10周年(と同財団はみなしている)を迎える。
Netscape Communications Corporationは1998年1月22日、インターネット上でフリーのライセンスで使用できる「Netscape Communicator」クライアントソフトウェアのソースコードを作成する計画を発表した。Communicator 5のソースコードは1998年3月31日に公開された。このコードは「Firefox」ウェブブラウザと「Thunderbird」電子メールアプリケーションで構成される「Mozilla Suite」の土台となった。
「Mozilla」はもともと「Netscape Navigator」ブラウザのコードの開発コード名だったが、のちにMozillaの赤いトカゲのマスコットの名称およびオープンソースのNetscapeスイートを開発するために創設されたオープンソースコミュニティーの名称になった。
Mozillaの最高経営責任者(CEO)の職を退くMitchell Baker氏は、Mozillaのコミュニティーに対して、Mozillaの10周年を祝う方法についてアイデアを募った。Mozilla開発者の作業を取りまとめる目的で発足したMozilla.orgは2月23日に10周年を祝うイベントを開催する予定である。
一方、Mozillaのセキュリティ最高責任者であるWindow Snyder氏は米国時間1月22日、Firefoxのユーザーインターフェース(「chrome」と呼ばれる)に脆弱性があると警告した。脆弱性の研究者であるGerry Eisenhaur氏からの通知を受けて、Snyder氏は22日にこの脆弱性がFirefoxの「フラットな」拡張(配布ファイルがJavaアーカイブに格納されていないDownload StatusbarやGreasemonkeyなどのアドオン)をインストールしているユーザーに影響を与えることを確認した。
Firefoxのヘッダに十分なセキュリティが検証されていないファイル名を入力すると、攻撃者はブラウザに本来想定していないファイルにアクセスするように命令することが可能になる。この手法はDirectory Traversal(ディレクトリ遷移攻撃)と呼ばれる。
Mozillaではこの脆弱性の重要度を「低」に指定しており、現在Firefoxの開発者が調査中である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」