矢野経済研究所は1月22日、ポータブル機器用リチウムイオンの電池市場につい て調査を実施、結果を発表した。
調査によると、2007年度の世界リチウムイオン電池出荷数量は前年対比17%増の 24億5000万個、出荷金額は前年対比113%の9255億9700万円を見込んでいる。
形状別にみると、主にPC向けの円筒形が最も多い11億2614万4000個(構成比 46%)、次いで携帯電話やデジタルカメラ、ゲーム機向けの角形が9億9252万4000個 (同41%)、薄型で携帯電話やMP3プレーヤー向けのポリマーが3億3133万2000個(同 13%)となっている。中でもポリマーは2005年度からの出荷で構成比はまだ低いもの の、増加率は高い。
需要分野別にみると、携帯電話用が12億1200万個(構成比49%)で最も多く、 次いでノートPC用が8億8200万個(同36%)、デジタルカメラ用が9800万個(同4%) となっている。
今後の予測としては新興国での携帯電話、ノートPCの普及拡大により2009年度 まで2桁成長で推移すると予測している。しかし2010年度以降については携帯電話な どの増加率が低下、これに伴いリチウムイオン電池市場の成長率も1桁に鈍化し、 2012年度は37億7000万個規模になると予測している。
調査は2007年5〜11月、リチウムイオン電池メーカー、ポータブル機器メー カー、材料メーカーに直接面接および電話、eメールなどによるヒアリング取材を 行ったもの。
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