Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、検索サービスの利用実態に関する調査を行った。
≪調査結果サマリー≫
今回の調査対象は、16歳以上の男女500人。
男女比で均等割り付けを行い、年齢は以下のように割付を行った。
・T層(男女16〜19歳):80人。
・F1、F2、M1、M2層:それぞれ75人。
・F3、M3層:それぞれ60人。
Q1. Yahoo!JAPANユーザーとGoogleユーザーの世帯収入別構成比(単一回答)
Yahoo!JAPANとGoogleを最もよく利用するユーザーを世帯年収別に比較したところ、Googleユーザーの方が世帯年収が高いユーザーが高い比率で存在することがわかった。
本記事には掲載していないが、Yahoo!JAPANとGoogleユーザーの年齢別構成比において、比較的Googleの方が年齢の高いユーザーの比率が約7.6%多かった。Q1の世帯年収構成比の違いの原因の1つに、この年齢構成比の違いもあるのかもしれない。
Q2. Yahoo!JAPANユーザーとGoogleユーザーの情報探求性構成比
GoogleユーザーはYahoo!JAPANユーザーと比較して、情報探求性が高いユーザーが高い比率で存在することがわかった。
■情報探求性
川上・電通メディア社会プロジェクト(1999)の「ネットワーク人間尺度」、高比良ら(2001)の「情報活用実践尺度」を参考に、情報に対する探求性と情報を得る際にどのような情報源を用いるかを測定する尺度を作成した。各項目について、「1、全く当てはまらない」「2、当てはまらない」「3、どちらでもない」「4、当てはまる」「5、全く当てはまる」の5件で回答を求めた。たとえば、「興味を持った事柄について調べるときは積極的に人に聞く」などの項目を用意した。これらの項目で情報探求性により1〜5の点数を付け、ユーザーそれぞれに点数を付けた。このユーザーの点数を情報探求性の低い順に5つのグループを均等人数で作った。その5グループを情報探求性の低い順に「1〜5」というグループ名を付けた。
Yahoo!JAPANユーザーと比較して、Googleユーザーの情報探求性の高いユーザーの構成比の高さは、第6回検索サービスに関する調査(上)で明らかにしたように、研究・開発職や経営者など情報探求性が高いと考えられる職種が比較的多いことなども原因の1つと考えられる。
Q3. Yahoo!JAPANユーザーとGoogleユーザーの利用回数構成比
Yahoo!JAPANとGoogleを普段利用しているユーザーの半数程度が1日に3〜4回以上検索することがわかった。また、Yahoo!JAPANユーザーはGoogleユーザーと比較して、検索サービスの利用回数が多いユーザーの比率が高いことがわかった。
Q4-1. 利用目的に応じた検索サービスの使い分け(単一回答)
約33%のユーザーが利用目的に応じて検索サービスを使い分けていることがわかった。
この結果は、約1年前に行った第3回検索サービス利用調査結果と比較して、ほぼ変化のない結果となった。これらのことから、半数以上のユーザーが一度使い慣れた検索サービスを使い続けるというのが傾向であることがわかった。
Q4-2. Yahoo!とGoogleを最も利用しているユーザー別における、検索サービスの使い分けの構成比(単一回答)
Yahoo!JAPANユーザーと比較すると、Googleユーザーの方が検索サービスを利用目的に応じて使い分ける傾向があることがわかった。
このQ4-2の結果の原因はさまざまなことが考えられる。たとえば、GoogleユーザーがYahoo!JAPANのコンテンツの豊富さに魅了されYahoo!JAPANを利用するケースや動画専門の検索サービスサイトを利用するケースなどが考えられるのではないだろうか。
次回は、検索サービスの利用実態(検索ジャンルなど)について調査したい。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、
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サンプル数 :500
調査期間 :2007年10月17日〜2007年10月20日
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :ボーダーズ
対象者 :16歳以上の男女
割付 :男女50%の均等割付
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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