もし誰かがけがや深刻な病気から回復途中であったり、お年寄りが病気で苦しんでいたり、あるいは他の理由により看護婦や療法士が頻繁に訪れる必要があるような場合で、在宅医療をアレンジする必要があるなら、「Enurgi」に注目すべきである。これは始まったばかりの医療市場のサイトだ。
このサイトから在宅医療の提供者を探し出し、予約し、その実績を評価し、「Paypal」経由で支払いを管理することができる。このサービスではスケジュール管理の手助けもするために、誰がいつ訪問するのかが簡単に判り、自分がカバーできない部分をすぐに埋めることができる。
他のサービスディレクトリとは異なり、Enurgiでは当初から、ほぼ完全な提供業者のデータベースを用意している。在宅医療を提供する資格を持った看護婦の登録記録は、州レベルで公開および記録されており、同社は全50州のデータを提供業者のカタログに取り込んでいる。しかし医療従事者は患者と連絡をとり、支払いを受け取る前に、そのエントリを「申し立てる 」必要がある。
サービスは当面は無料であるが、同社は2008年にはサービス提供業者に支払われる収入の一部を徴収する予定である:創業者のChiara Bell氏によるとこれは6%か7%になるという。Bell氏はこの比率が、従来の介護者と患者の紹介エージェンシーが徴収している比率よりも少ないとしている。Bell氏はまた、Enurgiでは、患者はエージェンシーが最初に提案した介護者を単に選ぶのではなく、その状況に応じて最善の技術の組み合わせを選定し、自分の介護者を選ぶことができるという。同様に、介護者側も自分の通勤や業務の嗜好に合った患者を受け入れられるように選択することができるようになる。
Enurgiが優れたビジネスといえるのは、同サイトの構築に必要なデータがすでに入手可能であることや、同社が徴収する料金がかなりの額でありながら、本市場の従来仲介業者と比べると安いことだけが理由ではない。本サービスの販売努力が大いにてこ入れできることも一因である:Bell氏が病院や、企業の人事部門、あるいは特別な疾病(例えば認知症)を基軸とする団体などを取り入れることができれば、同氏は簡単に収入を産み出し、おそらく利益を出すこともできるだろう。
同サイトの将来的な計画には、保険請求書の管理、雇用税の支払い、フレキシブル支出口座のデータ管理も含まれる。
関連情報:以前に「CareSquare」について取り上げた。これは同じような機能を果たすが、内容は児童ケアである。理論的には便利なサービスだが、ビジネスにするのはもっと難しい。なぜなら提供業者のデータベースと、それをサポートする強力な組織が存在しないためである。次のサイトも参照されたい:「Care.com」「Gonannies.com」「Sittercity.com」。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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