百度、中国で人気急上昇中のCtoCオンラインショッピング事業に参入

 Baidu(百度)は現地時間18日、中国の都市部を中心に人気が急上昇中のCtoCのオンラインショッピングに参入することを正式に発表した。予定では2008年にもオンラインショッピングのサイトをたちあげるとしている。

 百度の関係者によると、CtoC参入の目的は業務拡大ではなく、ビジネスシーンにおける百度の利用をさらに確固たるものとしたいという思惑があるそうだ。

 中国のオンラインショッピングサイトの業界の縮図は、現在アリババの子会社である「淘宝網」が圧倒的な首位に立ち、その後を最近eBayから決裂して中国色を強くするTOMの子会社「易趣」、インスタントメッセンジャーで知られるTencent(騰訊)の「拍拍網」が追うという状況となっている。リサーチ会社のAnalysys International(易観国際)によると、2007年第2四半期のCtoC市場規模は100億元(約1550億円)を超えるものとなっていて、なおも利用者の増加の勢いは止まらないが、2010年にはCtoCの市場規模は1500億元(約2兆3300億円)に達すると予想している。

 Baiduに勝算はあるのか。2007年4月の時点で中国の淘宝網などのCtoCサイトの利用者は6380万7000人を数えたが、うち3141万人が検索サービスを経由して、CtoCサイトにたどり着いたとされている。また淘宝網だけに限っても、そのサイトへのアクセスの4割はBaiduからのアクセスとなっている。Baiduは中国で最も利用されている検索サイトであり、Baidu自身がオンラインショッピングのサービスを開始することで、Baiduを経由してCtoCサイトにアクセスしているインターネットユーザーを取り込みユーザーを増やすだろう、と中国メディアは分析している。ある調査機関は、Baidu経由でCtoCサイトに行く利用者の3の1を取り込むことができる、と予想している。

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