アジリングアは10月15日、総合的文法開発ツール「アトムグラマーツール」を発売した。
アトムグラマーツールは、音声認識アプリケーション、音声対話システムおよびIVR(Interactive Voice Response)システムなどの、文法開発に特化したツール。
従来の文法開発には、発話の録音とその発話をテキスト化するソフト、認識結果を得る音声認識ソフト、文法の書き込みおよび編集をするソフト、そしてテストを行うソフトなど、複数のソフトウェアを組み合わせる必要があるという。
今回発売となったアトムグラマーツールは、音声認識装置のほかには、これら一切のソフトウェアが不要。文法作成・編集、テスト、デバッグを含めたすべてのプロセスを、総合的にサポートする。これにより、複数のソフトを使用した際に起こりうる、思わぬダメージなどを避けられるとしている。
また、Windowsに標準装備されている、音声認識ソフトに対応した音声認識装置と統合することで、文法の書き込みおよび編集、テスト、デバッグまで文法開発に必要なプロセスを、総合的に支援する整合性を実現。発話を自動的かつ直接にツールに書き込み、その文法をテストしたり、意味注釈を書き入れることなどが可能となる。
さらに、アトムグラマーツールはW3C SRGS, W3C SISRおよびJSGFの主要スタンダードに対応。これらスタンダードに準拠する音声認識ソフトや自然言語パーサーなどとの統合が、比較的容易になるとしている。
なお、アトムグラマーツールには、MS SAPI5対応の音声認識装置に対応する 「アトムグラマーツール プロフェッショナル」、およびそれ以外の音声認識装置にも対応する 「アトムグラマーツール ビジネス」の、2つのバージョンがある。
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