「Current TV」はデュアルプラットフォームのメッセージを携えて2005年に登場した:ウェブ要素が組み込まれたテレビ局である。しかし当時は実際のところ、これが第1にテレビ局なのであり、ウェブサイトはそのフィーダシステムであるというのは明らかであった。しかし今日に至り、Current TVは単なる「Current」に転身した。新しいウェブサイトは以前のバージョンよりもはるかに魅力を増し、Currentを本物のマルチネットワークメディア製品とならしめた。Currentのウェブサイトは、たとえCurrentをテレビで見るつもりがなくても、それを興味深いものとするコンテンツとソーシャル機能を備えている。
Currentは見栄えの良いソーシャルブックマーキングとコミュニティのサイトとなった。トピックページは「Digg」や「Delicious」よりもはるかにビジュアルであり、極めて簡単に気の利いたアートを入れてエントリを作成することができる:Currentでは、URLを貼付ける際に、ただちにページから適当な写真や動画を取り込み、そこからどれでも、自分のイントロアートとして選択することができる。ユーザーは投稿に対し、自分のリンクやウェブカメラを経由して回答することもできる。Flashベースのウェブカメラのレコーダーが使える。
Currentの最大の特徴のひとつは、ユーザー生成型コンテンツがテレビチャンネルで放映される可能性もあることだ。Currentでは大々的にテレビ放送されたいという人々の願望を引き出す。Currentのエディターはユーザー生成型コンテンツを「Assignments」を通して管理している。これは標準的なCurrentのトピックページのように機能するが、ユーザーはエディターがそれを放送するために精査していることを認識しているという点が異なる。
Currentはまた、「VCAMs」と称する視聴者が作成した広告メッセージを募集している。広告主は、リソース(ロゴ、音楽、その他)を提供し、広告制作者は、本物のコマーシャル動画を作って腕試しすることができるのだ。彼らはいくらか収入すら得ることができるかもしれない。メディア会社が視聴者に対してほかの視聴者を対象にした広告を作成するように求めるという発想は気に入らないが、Currentコミュニティが作成した広告が、広告業界が作成するものよりも、はるかに優れている場合もあることには疑いの余地はない。また広告業界とはひと味もふた味も違ったものが出来上がる可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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