Sun Microsystemsは、データセンターテクノロジの低消費電力化に取り組む最先端企業となった。すぐに顧客が導入可能な、実用的かつ無料のソリューションを提供する初の企業になると、Sunは語っている。
Sunの英国公共政策担当部門責任者であるRichard Barrington氏は「環境問題に取り組む上で役立つソリューションの提供を、よく他の企業は話題にしているが、当社は現に実用的なソリューションを提供し、すぐに企業で導入できるように援助する」と述べた。
Sunは現地時間8月21日に、自社のサーバラックの数を、95から5へと削減したと発表した。これにより、二酸化炭素排出量を1%削減することに成功したという。
Barrington氏は「これは電力エネルギー消費量の大きな節約である。“二酸化炭素排出量の相殺”については頻繁に語られるが、最も重要なのは、実際の排出量の削減である」と語っている。
Barrington氏は、Sunが「すでに現時点で取り組んでいる」のに対して、IBMをはじめとする他の企業は「ただその取り組みについて語るだけである」とも述べている。
HPも、顧客がデータセンターでの電力消費量を削減する上で役立つ戦略の概要を示した企業である。
Barrington氏によれば、Sunは、この分野における研究を徹底的に進め、まず自社で二酸化炭素排出量を削減することに成功したことを裏付ける、膨大なデータを生成した。「この全データを、他企業でも利用可能になるだろう」とBarrington氏は語る。
さらにBarrington氏は、データセンター機器からの排出熱が1度低下するごとに、冷却コストを一般的に4%節約することにつながる点も明らかにした。
二酸化炭素の低排出を目指すSunの典型となる最新データセンターは、英国ハンプシャー州ブラックウォーターに新設され、他にインドのバンガロール、米国カリフォルニア州サンタクララにも、同様のデータセンターが新設される。この3施設は、SunのIT世界戦略のバックボーンとなる。
Sunは、英国に新設されるデータセンターが、欧州各地の複数施設を統合するものとなり、サーバおよびストレージスペースを80%削減することになると述べている。
このプロジェクトの発端は2005年11月にまでさかのぼる。当時、SunのIT Operations(ITOPS)グループに賃貸契約の期限切れに伴う問題が生じ、欧州各地のデータセンターを英国内の1施設に統合する決定を下すことを余儀なくされた。
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この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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