しゃれたスウェードのカウチをカスタムオーダーするにせよ、「Craiglist」で見つけた安い格子縞のカウチを引きずり込むにせよ、それをどこに置くかで悩むことがある。「Floor Planner」はその手助けをするものだ。このオランダのデザイナーによるウェブサイトでは、自分の部屋にある家具をアレンジしたり、夢の家をデザインしたりすることができる。
自宅の寸法、おそらく背景画、そして他ユーザーがそのプランを探し出せるようにトピックタグを加えれば(あるいは自分だけにとどめることもできる)、自分の部屋の中で、ソファ、観葉植物、テーブル、台所のカウンター、その他をドラッグアンドドロップする準備は完了だ。プランは1回だけ無料で試すことができる。アパート1部屋をデザインするにはちょうど良い。もし病みつきになったなら、またはこのツールを仕事で使いたいという場合には、料金を支払うが、「Plus」アカウントでは年間29ドルで5プロジェクトというものから、事業向けの年間1140ドルまでの価格帯が用意されている。アニメーション化されたハウツーガイドは、初めて使う際には非常に役に立ったが、音声ガイドがあればもっと良いと思った。幸いにして、同サイトはIEとFirefoxの両ブラウザーで同等にうまく機能した。
堅木張りの床の木目や、赤いベルベットのカウチの生地といった質感を加えることもできる。部屋に収まればの話だが、ピンボールマシンを入れることもできる(私の子供時代には、これで遊ぶには地下に行く必要があった)。われわれの住まいでは、家具をどう収めるかを考案するだけでなく、エネルギー効率、自然光、そして室内空気質を最適化するのを助けるツールも必要である。例えば、「MyAbodo」を大人向けにして、「Agile Waves」やLucid Groupの「Building Dashboard」などのパワーセンサーやソフトウェアを織り交ぜたようなものだ。
Floor Plannerは全体としては面白く、扱い易い。ただし細かいところで気になる点がある。例えば、やり直しのための「Ctrl」+「Z」や、削除キーなどのショートカットキーが使えないことだ。また残念ながら、このサービスでは私のユーザー名とパスワードが明らかなテキスト形式の電子メールで送られてきた。
昆虫学者の祖父だったら、引越し前には、昆虫ピンを使って家具の配置を綿密に計画したことだろう。私もそのように、模型を手にできる具体的なアプローチのほうが、ウェブページによる部屋のデザインよりも好ましく思う。いつか3Dプリンタが一般的な機器となった日には、私もFloor Plannerなどのツールから自宅のモデルを印刷できるようになるだろう。しかし当面は、Floor Plannerが、コンピュータ玩具の「Paper Critters」(これもオープンソフトウェアの「Papervision 3D」を使って設計されている)などのジオラマに対応したモデルに部屋のプランを取り込んで、印刷できるようになったら素晴らしいと思う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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