やはり、まだ抵抗感があるのでしょうか。やはりまだ習慣としては浸透していないことがうかがえます。一方、月に1回以上読むという人も4割ほどいて、中にはほぼ毎日読むという人もいます。読書家にとっては、読み終わった本の置き場に困るという問題が、電子書籍によって解決されるので良いのではないでしょうか。
それでは、電子書籍の読者は毎月いくらくらい費やしているのでしょうか。
●あなたは電子書籍・コミックに毎月どの程度お金をかけていますか?(択一)
1 | 500円未満 | 76.9% |
2 | 500円〜1000円未満 | 14.5% |
3 | 1000円〜3000円未満 | 4.5% |
4 | 3000円〜5000円 未満 | 2.8% |
5 | 5000円〜1万円未満 | 0.7% |
6 | 1万円〜3万円未満 | 0.3% |
7 | 3万円〜5万円未満 | 0.3% |
8 | 5万円以上 | 0% |
電子書籍を読む人のうち、「月に1000円以上はかけない」という人が、9割以上を占めています。そのうち、500円未満の人が76.9%もいます。500円といえば文庫本1冊ほどの値段でしょうか。また電子書籍のサイトには月額数百円で読み放題などのサービスもありまのでこうしたサイトの利用者も多いのかもしれません。
最後の質問では、どのようなジャンルの電子書籍が好まれるのか尋ねてみました。
●あなたがダウンロードしたことがあるジャンルはどれですか?(複数回答可)
1 | 男性向けコミック | 38.6% |
2 | 小説 | 35.2% |
3 | 女性向けコミック | 29.7% |
4 | 趣味・実用書 | 16.2% |
5 | ノンフィクション | 8.6% |
6 | 写真集 | 6.2% |
7 | 語学 | 5.2% |
8 | その他 | 2.1% |
一番読まれているのは「男性向けコミック」(38.6%)です。「女性向けコミック」(29.7%)も3位と、コミックの人気のほどがうかがえます。最近の携帯電話向け電子書籍市場で最も売上が大きいのは電子コミックだそうなので、順当な結果といえるでしょう。1〜2年ほど前から、大手出版社を筆頭に、携帯向けのコミックがたくさん登場するようになりました。この電子コミックが中心となって、今後の電子書籍市場を牽引していくことが期待されています。
携帯電話の高性能化や版権元の理解によって、今後も着実な成長が期待される「電子書籍市場」。売上が右肩下がりの出版市場にとっては、携帯向けの小説から生まれた書籍が大ヒットするなど、市場を活気づけるカンフル剤としての期待もあります。今後の普及には、ヒット作の導入・開発や、電子書籍ならではの表現手法の開拓、配信会社の啓蒙活動などがカギとなっていくでしょう。
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