インターネットをもし三次元的に表現するとしたら、どのような形になるだろうか。ユビキタスエンターテインメントはFlashを使い、その答えを模索する。
携帯電話向けシステムなどを開発するユビキタスエンターテインメントは8月8日、関連する複数のウェブサイトを三次元空間上に表示するサービス「サイトスニーカー2007(β)」の提供を開始する。製品の新たなユーザーインターフェースを開発するための実験という位置づけだ。
ユビキタスエンターテインメントは2003年に設立されたベンチャー企業。創業者で代表取締役社長兼CEOの清水亮氏が開発し、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフトウェア創造事業に採択されたデータベースエンジン「ZEKE」を核に、主に携帯電話向けのシステムを開発、提供している。2005年4月には携帯電話向けのフルブラウザ「サイトスニーカー」の提供を開始。サイトスニーカー2007(β)はPC向けの上位版にあたるという。利用料金は無料だ。
はてなの提供する「はてなブックマーク」のAPIを活用し、閲覧中のページに付けられたタグを利用して関連ページを隣に並べる。任意のキーワードでページを検索することも可能。ただし、キーワードは「はてなキーワード」に登録されている単語に限られる。表示されたページをダブルクリックすると別ウィンドウでそのページが開く仕組みだ。背後にはページを検索した履歴が並ぶ。
サイトスニーカー2007(β)について、清水氏は「ウェブをぶらぶら見る“ぶら”ウザが作りたかった」とした上で、「今のインターネットはページが点と点でつながって面のように見えている。もっと空間的な広がりを可視化する仕組みが必要だと考えた」と話す。今回のサービスは三次元のインターフェースのあり方を模索する習作的な意味合いが強いという。
ユビキタスエンターテインメントは8月8日午後8時より、動画ストリーミングサービス「ustream.tv」を利用してサイトスニーカー2007(β)を含む新サービスの発表とデモンストレーションを行う。サイトのURLはhttp://onosendai.jp/となっている。
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