今回の「Cyber-shot DSC-M2」は、ホワイトとピンク、シルバーの3色。前回のM1よりもかなりやわらかいラインだ。中でもピンクは、シャネルのリップグロスのような透明感と、品のあるかわいいカラー。背面から見ると、パッと見た印象はケータイのよう。専用のキャリングケースも、女性ユーザーを意識したスタイリッシュなデザインだ。
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なお、有効画素数が510万画素。光学3倍ズームを搭載しており、撮影できる画像サイズはVGA(640×480)から5M(2592×1944)の5サイズ。映像は、QVGA(320×240)15/30fpsとVGAサイズの3種類。 さて、実際にM2を手にしてみると、なかなか重厚なデジカメ、という印象を受けた。重さは、バッテリーや使用する上で必須となるメモリースティックデュオなども含めて約210g。周囲の反応を見ると、この重厚な感じは人によっては思ったより重いという人もいるし、でも高級感があっていいとも感じる微妙なラインのようだ。
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撮影をするときは、液晶部分を軽く横にスライドさせると自動的に電源が入る。起動時間は約1.5秒。たとえば、動物など動きの速いものを撮ろうとしたとき、一般的なデジカメでは、電源ボタンを押そうと被写体から目を離した隙に被写体が動いてしまい、「まぁいいか」と気持ちが萎えてしまった経験がある。その点、M2はスライドさせればいいだけなので、目視しなくても操作できるし、より手軽に撮れる印象を受けた。ただし、スライドできる方向は左側のみ。たまに左手で持っているときなど、反射的に右側にスライドさせてしまい、戸惑うこともあった。できれば、どちらからでもスライドできるとより便利だと感じた。なお、撮り終えたいときには、液晶部分をもとにスライドさせれば自動的に電源はオフになる。
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主な操作ボタンは写真を撮る「PHOTO」、再生とモードを切り替えられる「MODE」、ムービーが撮れる「MOVIE」の3つ。とりあえず、撮る・見るだけならば、マニュアルなく操作できるぐらい、非常にカンタンだと感じた。このほかに、液晶画面のサイドにもこの3つのボタンが付いている。自分撮りの向けに液晶画面を回転させることができるが、このヒンジ部分には、撮りためた画像を再生するときに便利なコントロールボタン(シャトルキー)も付いている。
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実際に撮ってみると、屋外など明るいところならばめいっぱいズームをきかせても非常にキレイに撮れる(サンプル画像参照)。自分撮りもカンタンにできるのも、このM2ならではの利点だろう。使っていて気になったのは、手ブレ補正機能はないので、雰囲気のあるお店など、ちょっと暗めのところではブレがちなことだ。特に動画は撮り慣れないと、ガタガタした映像になりがちだ。
音楽つきのスライドショー機能もあり、音楽とともに撮ったばかりの写真を楽しむことができる。音楽は、あらかじめPCと接続して転送しておけば、自分の気に入った音楽を入れておける。こういった機能を持っているデジカメはほとんどなく、飲み会などの席などで披露すれば、ちょっとした自慢ができそうだ。
一方で残念に感じたのは、内蔵メモリの部分だ。VGAサイズで、最大約1,100枚を保存(これを越えた場合は、古いものから削除される)できる容量を持っているのだが、これはあくまで補助的なもののようだ。撮影できる枚数は、用意したメモリースティックデュオの容量に依存する。手持ちのカードの容量の範囲内しか撮影できない。たとえば、うっかりメモリカードを忘れてしまったから、内蔵メモリに──ということはできないのである。
また、内蔵メモリに入ったデータは、クレードルからPCと接続した状態では引き出せず、いったんメモリースティックデュオを経由させる必要がある。なお、内蔵メモリに入っている容量にかかわらず、64MB以上のカードが入っていないと引き出せないので注意しよう。また、バッテリーの充電は電源コードからのみ行えるが、USB経由で充電ができると便利だと感じた。
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