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開眼成就なるか!? だるまとマウスがひとつになった“ダルマウス”

五十嵐啓人(CNET Japan Staff)2005年10月07日 00時00分
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アクテブライズ
内容:縁起物として知られる、上州名物“だるま”。そのだるまをマウスにしてしまうという奇抜な発想から生まれたマウスがある。その名も「ダルマウス」なのである。

本物の高級ダルマを使用

大ダルマウス。25,000円也。よい顔つきだ。 (クリックすると拡大できます

ダルマウスmini。10,800円也。表情が弱気に見えるのは気のせいか? (クリックすると拡大できます

 ダルマウスはその一発ギャグ的ネーミングとはうらはらに、受注生産により一から手作りで制作される本物の高級だるまなのである。某有名駅弁のように、だるま型のプラスチック容器を使うといったことも考えられたはず。しかし、(しつこいようだが)手作りの高級だるまなのである。思わず惚れ込んでしまい、レビューすることにした。

 現在リリースされているのは、大ダルマウスとminiダルマウスの2種類だ。人の頭ほどあるだるまらしい「大ダルマウス」のお値段は25,000円。手のひらサイズの「ダルマウスmini」は10,800円。

 ダルマウス内部には“傾き”により空間方向を検出するシステムが内蔵されている。だるまの“背”の部分にはクリックなどに使うボタンが埋め込まれており、マウスとして使用できる。高級手作りだるまに惜しげもなくボタンが埋め込まれている様は、実際目にするとなかなかすさまじい光景だ。

新たな感覚を呼び覚ます大ダルマウス

背面のボタン類。高級ダルマに惜しげも無く差し込まれている (クリックすると拡大できます

入力デバイスと一体感を得られる (クリックすると拡大できます

 大ダルマウスは、操作する手の親指をダルマの目に指を当てる。残りの人差し指や中指で後ろのボタンにあて、両手で抱きかかえるスタイルで操作する。この感覚は、メディアアーティストの岩井俊雄氏が過去に制作した『箱ロボ「キュビィ」』を彷彿とさせる。どちらも物を抱いて、傾けてふれあうという共通点を持つ。

 ダルマウスの中にはジャイロが内蔵されており、ダルマの傾きを検知することでマウスが動く。背面のボタンは6つあり、それぞれ左右クリックと、上下スクロール、ブラウザの戻る進むボタンが割り当てられている。これだけで一通りの操作を完結させることができるというわけだ。

 率直に言えば「実用性」はあまり高くない。常に抱いて使用するため、ニュートラル位置の傾きを保つことが難しく、ダブルクリックなどは使いにくいのである。しかし、その想像を超える「遊び心」が大ダルマウス魅力なのだ。

 触るまでは予想だにしなかったことだが、ポインティングデバイスを「抱いて」操作することが新たな感覚を呼び覚ます。社内でダルマウスを触った人それぞれが「なぜマウスはダグラス・エンゲルバートの発明以来ずっと片手操作が続いてきたのか」という物思いにふけったり、体全体でポインタを操作し、腰を怪しくクネクネとさせながら快感?に酔いしれていく。

 大ダルマウスとの長時間の肌のふれあいを終えると、両手にダルマの塗料の香りがほのかに残る。その香りがダルマウスとのふれあいの濃密さを感じさせた。

意外に使えるminiダルマウス

四角いボタンがついているダルマウスmini (クリックすると拡大できます

miniダルマウスは机に置きながら操作が可能。 (クリックすると拡大できます

 続いてはminiダルマウスだ。こちらは手のひらサイズなので、大ダルマウスのように抱きかかえる必要はない。片手で持ちながら空中で操作することも、机におきながら操作することも可能だ。miniダルマウスのボタンは4つありそれぞれ左右クリック、上下スクロールが割り当てられており、ダルマの頭を手ですっぽり覆うと、ちょうど人差し指と中指が背面に取り付けられたボタンにフィットする。

 机に置いた状態で操作できるため、ニュートラルの傾き位置を容易に維持でき、操作がしやすい。例えるならばThinkPadに採用されているトラックポイントがそのまま巨大化し、指先ではなく、手のひら全体で操作するものを想像してもらえればよいだろう。

 したがって操作感も大ダルマウスと比べるとかなり「実用的」だ。webブラウジングなどであれば、慣れれば快適に使用できる。実用性を重視するならminiダルマウスがオススメだ。

で、ダルマウスってどうなの?!

「だるま」と聞いて、つい集まってきてしまった編集部の群馬県出身者3人。ダルマウスについて大放談?!

──第一印象は?

Y 一番驚いた入出力デバイスだなぁ。マウスの歴史上、これだけ発想がとんでいるものには出会ったことがない。
S 人間って、物事を考えるときに、実用性とか遊びとか、発想が限定されるものだけど、このダルマウスは思いつきでそのままつくったような勢いがあると思う。
I でもマウスにダルマって意外にしっくりきますね。
S ものすごくITとかけ離れた世界にある製品なのに(笑)

──ダルマウスの操作感は?

Y miniダルマウスは底が丸いから、案外操作しやすいね。
S 両手で使うマウスって斬新だな。
I 大ダルマウスは抱くと、バスケットボールのチェストパスするときみたい。
Y 子供はダルマウスみたいながっちり全身で抱えられるデバイスの方が使いやすいかも。
I 大ダルマウスって、手だけ動かせばいいのに腰まで動かしたくなるな(笑)
S これを機にダグラス・エンゲルバード氏(*)以来のマウスの仕切り直しをしてみるというのはどうでしょう(笑)。さわっているうちに何かが閃きそうだよ、これ。(*ダグラス・エンゲルバード氏:マウスの生みの親にあたる)
I 背中についているボタンを眼に付けたりとかできなかったんですかね?親指とか眼に当てますし。
S そんなことしたら色物としての価値がなくなっちゃうだろ(笑)

──どんなことに使えそう?

Y ゲームで使えそう(※Y氏はかなりのゲーマー)
S ダルマ落とし?(笑)あ、冗談だけど。
I これはリビングPC向けですよ。リビングにマウスやキーボードって無骨だし。抱いて使うという発想はPCのデバイスを気軽に使えそう。
Y 人差し指を入れて使うというマウスが流行ったことがあるけど、ダルマウスもそういうふうに使うとか。
S 将来のバージョンにはしゃべる機能をつけてもらったらどうだろう。「You've got mail」なんてのもいいけど、縁起物なので受験生に「勉強したか?」とか質問したり(笑)
Y スピーカーがついてもいいかも。PCの外についているマウスやキーボードやスピーカーまでもワンデバイスでまかなえる──ってのはどうでしょうね。

──ダルマウスをまとめると

S 贈りものにいいと思うよ。
I それはかなりのサプライズかも。
Y これ、じっと触っているうちに、得も言われぬ感覚を感じるんだけれど(笑)
I Yさん、さっきから全然触らせてくれないし。
S デザイナーさんもずっと触っていたよね。これを触っていると何か思わぬ発想がでてくるんじゃないかという気がする。
S 社長室においておくと縁起がいいね。特にIT系の社長にはオススメ。大マウスを社長にあげて、miniマウスは意中の秘書さんにあげるとかさ。
I 弊社にも買いますか!(笑)
S そうだ、弊社のUS本社にあげたらどう? 彼らは絶対喜ぶよ。FarEastな雰囲気を持ちつつ、IT機器だし。
Y クリエイティブな発想をしたい人、もしくは海外向けのプレゼントにも最適、ってことですね。

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