2004年12月に登場したSH901iCを皮切りに、今春にかけて続々と発売されるFOMA 901iシリーズ。発売に先駆けてN901iCを借りることができたので、使用感をお伝えしたい。
一番のポイントはNシリーズで初めて「おサイフケータイ」に対応したモデルという点だ。折りたたみ式で根強い人気を持つNモデルとあって、心待ちにしている人も多いだろう。
サイフ代わりに使えるとなると紛失したときが心配になるが、遠隔操作で使用を止め、第三者の使用を防ぐ「遠隔オールロック」機能を持っている。
今回から抗菌対応となったボディの表面は、表面の質感が左右で異なる「デュアルトーン」デザインだ。カラーは、ビターチョコ、パウダースノー、シェルピンク、スパイクブルーの計4種類。今回借りた「ビターチョコ」は、金属素材とレザーの組み合わせで、今までにない落ち着いたデザインだ。
サイズは1つ前の機種となる「N900iS」と同じだが、重さは約119g。N900iSよりも4g増えた程度だが、液晶よりもボタン側に重心があるためか、実際にメールなどを使ってみると、思ったよりも重く感じられる。
ステレオスピーカーを搭載し、3Dサウンドも楽しめるようになった。前機種のスピーカーの位置はサブディスプレイの下だったが、N901iCではメインディスプレイの左右についている。
内蔵のiアプリ「Nゴルフ〜3D〜」をプレイしてみると、鳥のさえずりや風の音、ショットの音がリアル。3Dグラフィックにも対応し、ケータイでこれだけのゲームが楽しめるのは、ちょっとした感動だ。
液晶のサイズは、901iシリーズの中では一番大きいQVGA+(240×345ドット)。N900iSと比べると1行分増えているが、残念ながらメールやブラウザの表示はこれまでと同じ240×320ドットだ。増えたスペースには、時計と実行中のタスクアイコンが表示される。
画像や動画関連も強化されており、画像の編集機能や撮影時の自動補正機能などが追加された。また、録画テレビ画像の再生(SD-Video方式)にも対応し、miniSDメモリーカードを通じてパソコンで取り込んだ画像を再生することもできる。
テレビリモコン機能がパワーアップし、電子番組表「Gガイド」に対応した。チャンネル番号などを登録しておけば、番組表からボタン一つでダイレクトにチャンネルを変えることができる。ケータイの小さな画面ながらも情報量は遜色なく、広告まで表示される。使ってみると、予想以上に使える機能だった。
パワーアップした点はまだある。「アクセスリーダー」が日本語に対応し、名詞の読み取りや辞書ツールの使用がより便利になった。レンズを近づけすぎない、ライトを点灯させるなど、ちょっとしたコツをつかめば認識率はよく、十分実用的に使えるだろう。
また、デスクトップの使い勝手も大幅に向上している。マウス感覚で操作できる「ニューロポインター」を使って、デスクトップのアイコンにカーソルを合わせてクリックすると、スケジュールやめざまし時計などを起動できる。操作に慣れれば、待ち受け画面からさまざまな機能を操作できるのは非常に便利だ。
見た目は前モデルと大きく変わらないものの、細かいところでパワーアップしている。N好きのユーザだけでなく、そろそろケータイを買い換えてみようかと思っている人にも一考の価値がある機種だろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス