最近のケータイのラインアップは、折りたたみ式のケータイがほとんどだ。いつの間にか、そうでないものを探す方が難しくなってきている。
そんな中、ひとつ前の機種「D900i」から大きく変貌を遂げた「D901i」は、901iシリーズで唯一のスライドスタイルのケータイだ。
片手でケータイを持ち、表面をちょっとスライドさせると、「カシャッ」という音とともにキーボードがお目見えする。
これと似たスタイルとしては、同じく三菱電機製の「D253i」があるが、開けたときのスムーズさは格段に良くなっている。
サイズは、106×50×26mm。重さは136g。おサイフケータイの機能はない。901iシリーズのラインアップでも、決して軽いとは言えないスペックだが、実際に使ってみると思ったよりも重さを感じない。開いた状態では、重心が真中にあるからだろう。
カラーは、今回借りた「シャイニーブラウン」のほか、「スターリングシルバー」「アズライトブルー」がある。スタイリッシュな質感は、ビジネスマンをメインターゲットにした大人のためのカラーといった意識がうかがえる。
このD901iを手にした人の多くは、まず「画面が大きい!」と驚嘆する。液晶画面は、D900iの約2.2インチから2.4インチとよりワイドになった。
傷のつきにくい「ハードコート処理」がされているとのことだが、画面が大きい分、通話後の汚れなども気になるかもしれない。汚れに敏感な人は保護シートを貼っておこう。
一方で、外観の変化だけでなく、操作感も変化した。ボタンの大きさやショートカットキーの位置などはD900iと異なるため、従来のD900iユーザーが使うと、使い始めは若干操作に戸惑うかもしれない。
今回のD901iでは、スライドスタイルを生かした「スライドダイレクト機能」が加わった。あらかじめ、待ち受け画面をiモーションなどに設定しておくと、スライドオープンしたときに連動して動画などが再生されるというもの。同僚などに見せるときには、ぜひ自慢したい機能のひとつだ。
さらに、設定によっては、電話着信時にスライドオープンすると通話を開始したり、スライドをクローズすると通話を切断したりできる。たかがボタンひと押し分だが、操作が短縮できるのは非常に便利だ。
D901iでは、約100万画素だったD900iから大きく向上しており、有効画素数は約200万画素。電話帳向けの小さいサイズ(96×72)から最大2M(1224×1632)まで、10種類の撮影モードがある。オートフォーカス機能や最大20倍のリニアズームも搭載されている。
試しに、いくつかの撮影モードで試してみたが、特別なライティングなどしていない、ふつうの喫茶店や蛍光灯の下での撮影にもかかわらず、きれいな画像が撮影できた。
静止画だけでなく、もちろん動画も撮影可能で、最大30フレーム/秒が撮影できる。動画の撮影画像サイズは3種類だ。
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D901iでも、もちろん、3Dサウンドと3Dグラフィックに対応している。特筆すべきは、標準付属のiアプリ「電車でGO!3Dサウンド」だ。本体をスライドさせると、“扉を閉めた合図”になるほか、電車の振動がバイブレーションでも表現されている。このカシャっという音や振動により、ケータイにもかかわらず、よりリアルなゲームが楽しめる。
D901iでは、背面にスピーカーがあり、他の901iシリーズに比べるとスピーカーが若干大きめだ。
また、ミュージックプレイヤー機能も付加されている。利用するには、別売りのUSBケーブルや卓上ホルダもしくはMiniSDに対応したリーダーライターが必要だ。アップルが提供している音楽管理ソフト「iTunes」や付属の専用ソフトなどと連携し、データを書き込むことができる。
スタイリッシュなボディを持ち、デジカメ、ミュージックプレイヤーなど機能が充実しているD901i。「──折りたたみタイプはもう飽きた」、そんな人におススメしたい1台だ。
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