皆さんは、デジタルカメラを購入しようと選定をする際に、どのような点を重視するだろうか。筆者は、デジタル一眼レフとコンパクトタイプをTPOに併せて使い分けるタイプであるため、それぞれの製品に求めるものが異なっている。
ただ、デジタルカメラマニアでもないし、頻繁に買い換えるほどの器量(金銭的余裕?)もないので、1つの製品をできるだけ長く使いたいと思っている。そんな筆者が、コンパクトカメラを選択する際の基準は、ポケットに入れてかさばらない小型軽量であるという条件のほか、2つの点を重視するものとなっている。
その点とは、1つは電池の持続時間、そしてもう1つは起動や撮影時のレスポンスである。数年前までは、記録媒体も重要な選定ポイントとなっていたが、メモリーカードのバイトあたりの単価が下落した現在では、気にならなくなった。将来性があるとは言い難い、スマートメディアを採用していない限り、選択の基準には入らないだろう。
さて、長い前置きがようやく終わり、「EX-Z55」のレビューに入るわけだが、まずは先に述べた基準からGoodか、NGかを発表すると、「Good!」と大げさにも後ろにビックリマークが付いてしまった。
そのビックリマークが付いた理由は、小型軽量であり、2つのポイントを満たしていることはもちろん、電池持続時間がとにかく長い点にある。というのも、筆者のコンパクトタイプのデジタルカメラの使い方は、ビジネスで使うことを目的としているため、毎日持ち歩くことを前提としている。毎日持ち歩く上に、メモとして活用するから、とにかくシャッターを切り、プレビューで確認する回数が多いのだ。
例えば、自分がほしいものの看板を見つけた際にメモしたり、ビジネスの参考になったりする広告をメモしておくといった際にパチリ。ほかにも展示会や発表会にいったときには、製品だけではなく、そこに一緒に飾られているPOPやポスターなどをメモ代わりに撮影するといった具合である。
「それなら、携帯電話に搭載されたカメラ機能で十分に利用できるよ」という声も聞こえてきそうだが、そこには筆者なりのこだわりがある。まず、文字が判別できる程度にそれなりの大きさで撮る必要がある。それには1600×1200ピクセル程度の解像度を必要とすると考えている。また、文字が読めるか、手ぶれがないかなどを確認するためにも、明るくてそれをしっかり識別するためのモニターが必要となる。となると、携帯電話では役不足なのだ。
実際にEX-Z55は、カタログスペックで400枚を超える枚数を撮影できる電池容量を実現している。ちなみにこの数値、CIPA規格という2003年12月にガイドラインが定められた方法で、「2回に1回フラッシュを光らせる」「2回に1度ズームを作動させる」などが測定方法に盛り込まれている。このため、フラッシュを使わなければ、この撮影枚数はさらに伸びる。一般的にフラッシュを使う機会は、測定法より減ると思われるので、500枚以上撮影できると考えて良いだろう。
この計算でいくと1日100枚撮っても5日、つまりウイークデイは充電しなくてもよい計算になる。もちろん、1日100枚も撮ることは極稀だが、旅行にいって撮りまくるという場合にも、問題なく対応できるわけだ。なお、カタログスペックでは、液晶モニターをオンに、フラッシュをオフにして、12秒ごとにワイド側とテレ側で交互にズームを動かして撮影する連続撮影時は約1070枚が可能となっている。
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