何はともあれ、4GBハードディスク内蔵!なのである。アドレス帳やカレンダーを利用するだけであれば、これだけの容量は不要だ。しかし、ここ数年は各社ともPDAの機能を進化させている。画像やムービー、音楽など大容量ファイルを持ち運び、さらに再生することや、ネットワークへの接続によるメール、ウェブの閲覧とそのデータ保存を考えると、内蔵ハードディスクにこれらのデータが格納できることは大きなメリットと言える。
2004年10月に発売されたこの新ザウルス「SL-C3000」には、大容量ハードディスクをフルに生かすマルチメディア・アプリケーションとして「ボイスレコーダー」、「Music Player」、「Movie Player」などが用意されている。
また設定画面からシステム情報を確認すれば分かるのだが、OSとしてLinuxを採用。GUI環境としてQtopiaが搭載されており、付属のワープロソフト「Hancom Word」、表計算ソフト「Hancom Sheet」はその上で動く。それぞれ、Microsoft Word、Microsoft Excelで作成したファイルを開いて見ることができる。フォント色やExcelで指定したセルの色なども反映されており、かなり互換性は高いと言えるが、やはり複雑なレイアウト指定をしたWord文書などは、見た目が崩れてしまうこともある。
SL-C3000には、SDカード、CFカードのスロットもついている。カードスロットが搭載されたSHARP製テレビ「アクオス」で録画した動画をSDカードへ保存し、ザウルスで再生することもできる。通勤電車で録り貯めた番組をチェックする、といった使い方も可能なわけだ。
PCとの接続、データのやり取りはUSBケーブルで行う。USB接続については、慣れていないと若干面倒かもしれない。ケーブルをつなぐ前に、ザウルスの設定メニューから接続方式を設定し、一旦電源を切ってからケーブルをつないで、再度電源を入れるのだが、この「ケーブルをつなぐ前に」というのを結構忘れてしまう。このあたりの操作性は、PCとの接続・連携をより簡単にしてきたPalm OS搭載機との違いが大きく出ているところだ。クレードルもオプションで販売されているが、クレードルと同じ感覚で接続できた方がよかった。
データの同期や移動そのものについては、付属のパソコン連携ソフトを利用すれば簡単だ。ザウルスをUSBに接続された外部ドライブとして使用することもできる。
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