「スタイル」と「使い勝手」を備えた au talby - (page 2)

五十嵐啓人(CNET Japan Staff)2004年11月22日 00時00分
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内容:携帯電話に「デザイン」という旋風を巻き起こしたINFOBARの発売から1年。au design projectは、待望の新作モデルtalbyを発表した。発売前から、レビューを求める声が多数寄せられるなど、読者からも注目度が高いtalbyを、今回、CNETでレポートする。

talbyに散歩につれてってもらおう!! 〜しかし惜しむらくは〜

 さて、そんなtalbyと早速散歩に出かけてみよう。いや、正確に言うとEZナビウォークを使って、talbyに連れて行ってもらうので、筆者はついていくだけだが。

 筆者は通勤時の一部を電車代節約とダイエットのために、会社のある神保町界隈から、鴬谷駅まで歩いて帰ることがある。距離にして約4.5km超、平均所要時間は40分といったところだが、これをtalbyに道案内してもらった。普段の行程は、神田方面から秋葉原を抜け、あとは山手線に沿い北上して、上野公園の横を通って目的地に向かうというものだが、今回talbyが案内してくれたのは、お茶の水から湯島を抜けて、上野公園に至る道だった。途中若干の勾配道、湯島界隈のちょっと怪しげなホテル街の近くをtalbyに案内されてしまったが、距離的にもあまり変わらず、おおむね納得できる行程である。時間も90分かかったが、歩行中はtalbyの画面に注視しながらいつもよりゆっくり歩いたことや30分以上の寄り道を差し引くと、EZナビウォークの実用性はかなり高そうだ。しかも、talbyはその薄さ・軽さゆえに、これだけ長い間手に持ち続けて歩いても全く負担にならない。むしろ、ポップなtalbyのスタイルを眺めつつ、GPS測位をもとにしたマップを見ながら歩くと、「誰もいなくてもtalbyはいるもん」という気分になり、一人で歩く寂しさもうすれたせいか、充実したウォーキングになった。

本体と卓上ホルダは非常に一体感の高いデザインになっている。ただ、惜しむらくは卓上ホルダはプラスチックのため本体と比べるとやや見劣りがする。また、卓上ホルダ自体に重みがあまり無いため、talbyの着脱時は卓上ホルダが設置場所から持ち上がってしまう。

 しかし、その行程の楽しさゆえの不満も生じる。普段は歩きながらおもしろい物を見つけても、バックからケータイを取り出しカメラモードを立ち上げるのが億劫なので写真を撮りたいという衝動はなかなか起きない。だが、talbyにおいては、その軽さゆえ常に手に持っても全く負担にならず、EZナビウォーク利用中はケータイが起動状態なので、何度となく写真を撮りたい欲求に襲われた。もちろん、そんなときはナビを一時停止し、カメラを起動すれば良いのだが、もう一度その画面に戻す手間を考えるとカメラモードへの切り替えは億劫だ。よしんばカメラを起動したとしても、写真に埋め込むGPSの位置情報を得るために、改めて測位が必要になるので写真を撮る意欲もそがれてしまう。

 というわけで、案内中にEZナビウォークの機能のひとつとして写真を撮れれば良いのにと何度も考えてしまった。これならアプリの切り替えも必要なく、常に最新のGPS位置データを持っているから、改めて測位しなおさなくても、すぐに位置情報を写真に埋め込めるだろう。また、この撮影したデータをアプリ側でリアルタイムにサーバーにアップロードし、web上で地図等とともに閲覧できればちょっとした散歩、旅行、仕事の機会におもしろい・役に立つコンテンツが簡単にできそうだ。talbyの軽さとEZナビウォークの楽しさゆえに思いついた考えだが、ぜひauさんに実現をお願いしたいところである。

購入意欲は高まるばかり

ポップな表面とは裏腹に背面は非常にシックな印象。スマートだが、表面の顔の印象とはかなり違うので、見た目を気にする人は使い分けが必要かもしれない。

 以上、思いつくままにtalbyをレビューしてきたが、全体的に見ても非常に良くまとまっており、完成度の高い端末になっている。操作性についても、折りたたみを使用している筆者の場合は、ちょっとキーピッチの広さ等が気になり若干の慣れが必要であったが、キー操作に対する画面の追従性は非常に速く、高速にメール等をうちたい場合も快適に入力ができた。また電池の持ちについても、前述のように90分間EZナビウォークを利用した後も、電池表示のインジケーターは減っていなかったので(その後EZwebを30分ほど使い、EZナビウォークをさらに30分ほど使ったところで電池切れになった)、薄型・軽量モデルとはいえ、実用には十分の電池容量を積んでいるようだ。

 残念ながらEZ着うたフルなどの新サービスには未対応、EZアプリもBREWアプリのみの対応だが、それを差し引いても十分に所有することに喜びを感じるケータイに仕上がっている。「スタイルある高性能」をケータイに求めていた方にとっては見逃せない端末のリリースになりそうだ。

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