BCNは7月23日、BCNランキングデータをもとにした液晶ディスプレイ(以下、 LCD)の販売動向について発表した。
今回の調査は、同社が実施しているBCNランキングデータをもとに、LCDの販売 動向についてまとめたもの。これによると、6月は前年同月比で台数が108.4%、金額 が104.5%と増加し、LCD市場は復調傾向となっている。背景としては、表示装置を別 売にしたデスクトップPCの台数比率が増加、3割を超えたことが大きいという。LCDの 形状と機能については、スピーカー内蔵率が60%台と安定。ワイドタイプの比率は毎 月増加しており、6月では46.7%となっている。一方で、低価格化を望むユーザーの 要望に応えるためか付加機能を省いたモデルが増えており、テレビ機能の装備率はわ ずか1%にとどまっている。
画面サイズに関しては大型化が進み、全体の44.3%を占める19インチが市場を リード。LCDの主力が17インチから19インチへとシフトしたのは2月からで、17インチ は以前として減少傾向が続き、6月時点で29.2%となっている。また、22インチの比 率は月を追うごとに上昇中で、6月は11.8%となった。
平均価格については、小刻みな値下げ傾向にある。19インチが3万円、22インチ は4万円をそれぞれ割り込み、ベーシックな機能を備えた低価格モデルが主流となっ ている。LCD全体のメーカー別台数シェアでは、三菱電機とアイ・オー・データ機器 が拮抗。19インチだけに絞り込んだ場合はアイ・オー・データ機器が強く、数カ月に わたり20%台のシェアを獲得し続けている。
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