Webマーケティングガイドでは、ネットバンクに関する調査を企画し、株式会社マクロミルが保有するリサーチパネルに対して調査を行った。
今回の調査では、ネットバンクの利用に関して、利用していないユーザーの理由や、ネットバンクのメリットについて調査をした。
対象者は、20歳以上の男女310人。 男女比は、男性が39.7%、女性が60.3%で、また年齢比では20代が27.1%、30代が42.6%、40代が19.0%、50代以上が11.3%となった。 さらに事前調査により、「ネットバンク口座開設者」と「ネットバンクに興味はあるが口座未開設者」を抽出し均等割り付けを行った。
まずQ1では、ネットバンクの口座未開設者に対し、ネットバックの興味を持っているにもかかわらず、口座を開設していない理由を尋ねたところ、「セキュリティ面が不安だから」という回答が最も多く57.4%となり、次いで「手続きが面倒だから」が30.3%、そして「ネットバンクの仕組みがわからないから」が28.4%と続く結果となった。
注目したいのは、「どの銀行にしようか迷っている」という回答が23.9%となっており、ユーザーは各サービスの特徴や違いを把握できておらず、サービスを決めかねているのではないかと考えられる。
多くの銀行がネットバンキングが可能になっているいる昨今、各社がわかりやすく特徴やサービスを紹介したり、差別化を行うことで、新規ユーザーの囲い込みができると考えられる。
Q2では、ネットバンクの口座開設者に対し、ネットバンクの利用頻度を尋ねたところ、「1週間に1回程度」が26.5%と最も多く、次いで「1カ月に1回程度」の25.2%が続く結果となった。2週間に1回以上利用するユーザーの合計は64.6%となり、半数以上のユーザーは月に数回はネットバンクを利用していることがわかる。 また、1カ月に1回程度利用するユーザーも加えると89.8%となり、大多数のユーザーは月に1回は利用していることがわかる。
Q3では、ネットバンクの口座開設者に対し、ネットバンクの利用時間帯を尋ねたところ、19時を始まりとして利用者が増えており、21時〜22時に利用のピークを迎えているように、夜の利用が多くなった。 これは、インターネットの利用者数の推移と同様の傾向であり、多くのユーザーは自宅に帰った後にネットバンクを利用しているのではないかと考えられる。 注目すべきは、「11時〜12時」だけでなく、「16時〜17時」と 「17時〜18時」の利用者数も減っているということで、ネットバンクの利用者もお昼や夕方など、実店舗を利用出来る時間帯(手数料が比較的安い時間帯)においてはネットバンクではなく、実店舗を利用するのではないかと考えられる。
Q4では、ネットバンクの利用メリットについて尋ねたところ、「自宅や職場で取引ができる」や、「24時間いつでも資金移動ができる」また、「手数料が安い、利息が高い」など、多くの回答はネットバンクの特徴でもある時間や場所を問わず取引可能や手数料・金利優遇面があげられた。 店舗に行く手間が省け、時間を気にせずに利用できるのが、ユーザーにとって最大のメリットであると考えられる。
インターネット白書2007によると、インターネットバンキングの利用率は全体で44.2%となり、20代〜40代の男性では50%以上となっている。 男女別では、男性の方がどの年代も10%近く高くなっている。
口座未開設者のネックになっているセキュリティ面がすこしずづ払拭されれば、より多くのユーザーが利用することも考えられ、時間や場所にとらわれない取引が一般的になるのもそお、遠くないのかも知れない。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。 あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
サンプル数 :310
本調査期間 :2007年05月21日(月)〜2007年05月23日(水)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :株式会社マクロミル
対象者 :20歳以上の男女
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。 アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。 調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。
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