近い将来、映画を観るのに物理的なディスクを利用することは減っていくだろうと少し前から思っていた。多くの企業がダウンロードモデルに移行している。たとえば、Appleは「iTunes Store」で映画をダウンロード形式で提供しており、ユーザーはAppleのセットトップボックス(STB)を利用することもできる。Microsoftもビデオゲーム機「Xbox 360」の「Video Marketplace」にて、標準版とHD版の両方で映画を販売している。
2007年3月には、TiVoがこの市場への参入を決断した。TiVoはすでに多くのSTBを販売しており、ソフトウェアアップデートをプッシュできるため、これは理にかなった動きといえる。これにあたり、TiVoはAmazon Unboxと提携し、ウェブサイトで映画を購入してTiVoで鑑賞できるようにした。これはすばらしい動きだが、経験が浅いユーザーはまだ利用をためらっていた。だが、TiVoとAmazonは米国時間7月10日、Amazon UnboxのカタログをTiVoでブラウズできることを発表した。これでユーザビリティ問題が多少解消されると期待できそうだ。New York Times紙が掲載したAP通信の記事によると、「『Buy on TV』機能により、TiVoユーザーはTiVoリモコンを使ってAmazonのビデオカタログを検索し、映画をレンタルしたり購入したりできる」という。この新機能は、TiVoのSTBのSeries 2および3で利用できる。
この新機能は、TiVoとAmazonの2社、さらにはダウンロード型メディア業界全体にとっても大きな前進となる。TiVoのインストール数は大きく、このサービスを多くの人にプッシュすることはそう難しくないだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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