MARSHAL(三原修社長)は7月10日、ハードディスク(HDD)などの記憶メデ ィアに書き込んだデータを磁気を使って消去する「データ消去サービス」を、 コンシューマー向けに開始すると発表した。
記憶メディアに書き込まれたデータを、専用装置を使って磁気的に塗りつぶ すサービス。磁気式のため専用ソフトなどを使ってデータを上書きすることで 元データを消去する方法よりも確実にデータを消去することができ、情報漏え いを防ぐことができるという。
データの消去は、山形富士通のデータ消去装置「Mag EraSURE」を使用し、 ビジョンシステムが実作業を担当する。「Mag EraSURE」は、永久磁石によっ てHDDなどの磁気メディアのデータを磁気的に根底から消去し、消去作業後の メディアを再利用できなくする。垂直記録方式のHDDのデータ消去も可能。1回 の消去時間も約30秒と高速で、磁力による人体への影響はない。
対応メディアは3.5/2.5/1.8型HDD、磁気テープ、フロッピーディスク。PCを解体してHDDを取り出したり、データ消去したHDDの廃棄するサービスも別料 金で提供する。
コンシューマー向けデータ消去サービスについて、同社の三原修社長は、DVDレコーダーやデジタルビデオカメラなど、HDDを搭載した家電が増えており、 「プライベートなデータの流出を防ぐため、今後は一般ユーザーも情報漏えい 対策が必要になると思う」と話した。
データ消去料金は1台につき4000円。解体費はデスクトップPCが5250円、ノー トPCが9450円。HDDの廃棄費用は1台につき1000円。同社ではコンシューマーだ けではなく、法人向けにも同サービスを提供し、年間5000台の受注を見込んで いる。
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