厚生労働省の電子申請・届出システムに使用しているソフトウェアに、利用者の個人情報が外部へ流出する可能性がこのほど確認された。
今回、問題となったのは、同省の電子申請・届出システムに使用している、サン・マイクロシステムズの「Java 2 Runtime Environment(JRE)」。利用者が、JREを有効にしている場合、悪意あるウェブサイトを閲覧した際に、JREのセキュリティホールを攻撃され、被害を受ける可能性があるという。
開発元のサン・マイクロシステムズでは、1月にこの事実を公表し、パッチソフトを提供している。また、6月26日にも内閣官房情報セキュリティセンターが同システムを導入している各省庁に対して、注意を喚起する通達を行っていた。
しかしながら、同省ではその後もしばらくシステムを放置したままで、利用者への注意喚起を行うなどの対策を行っていなかったことがこのほど発覚し、今回問題となっている。
同省では、7月6日付けでウェブサイトで利用者へ注意を呼びかける案内を掲載。同省の電子申請・届出システムを利用したことのある人を対象に、Javaプラグインの使用を停止するか、JREの削除を求めている。
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