国内企業としては初となるSecond Life内での株主総会が、6月下旬に開催された。地方在住で株主総会に出席できない株主たちに対するサービスの一環となる。
これまで、株主総会の模様を映像で配信する取り組みはあったが、ネットサービスの新潮流として期待される仮想現実世界を活用することで、より現実に近い株主総会の模様をネット上で株主たちに伝えられるようになる。
ネットエイジグループが6月22日、インプレスホールディングスが6月23日に開催した。
Second Lifeにおける両社の株主総会会場は、さまざまな外見のアバター(擬似人間)がうろつく異様な光景となったが、特に大きな混乱もなく無事閉会を迎えた。現実の株主総会の映像配信を行ったほか、Second Life内で質問を受け、それの回答を現実世界で行うという取り組みもなされた。
ネットエイジグループでは、「特に大きな問題も発生しなかったので、次回以降もこのような取り組みはしていきたい。今後はこれをパッケージとして他社に販売することも検討している」(広報)としている。
一方、株主からは「誰でも参加できる総会にされては困る」との声もある。ネットエイジグループでは「現段階で議決権は現実の株主総会でのみ行使できる。差別化はできている。将来的には本人確認ができる仕組みを導入するなどして、地方在住の株主がSecond Life内からでも議決権を行使できるような提案も視野にある」(同)としている。
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