ドコモ、2年間の継続利用で基本料を最大50%引きに、個人も対象

 NTTドコモは6月26日、家族向けに基本使用料金が最大半額になる新しい割引 サービス「ファミ割MAX」と、加入者単独でも利用年数に応じて基本使用料が 最大半額になる割引サービス「ひとりでも割引」を8月22日から順次開始する と発表した。

 「ファミ割MAX」は、FOMA、movaの新料金プランに契約し、現行の「ファミ リー割引」を利用しているユーザーを対象に、最も長く契約しているユーザー の割引率をファミリー割引に加入するユーザー全員に適用するサービス。「フ ァミリー割引」は主回線の加入者を軸に三親等までの家族が加入することで、 全員が25%の基本料金の割引を受けることができるサービスで、最大10回線ま で加入できる。

 「ファミ割MAX」の割引率は2-10年、10年超の期間で最長継続契約者の継続 年数に応じて37-50%を設定。例えば継続利用が11年、5年、3年のユーザーが サービスに加入した場合、継続利用年数が11年のユーザーの割引率50%が残り のユーザーにも適用される。

 サービスの利用は2年間の継続利用が必須。途中で解約や利用を休止した場 合には利用期間に関わらず9975円の解約金を支払う必要がある。「いちねん割 引」「(新)いちねん割引」「継続利用割引」「ハーティ割引」と重複しての 利用は不可。「ファミリー割引」内で最も継続利用期間が長いユーザー、継続 利用期間が10年超のユーザー、「ファミリーワイド」「ファミリーワイドリミ ット」の加入者はサービス対象外になる。

 一方、「ひとりでも割引」は、FOMA、movaの新料金プランの契約者を対象に 加入者一人だけでも利用年数に応じて37-50%を月額基本料金から割り引くサー ビス。「ファミ割MAX」同様、2年間の継続利用が条件で、「いちねん割引」 「(新)いちねん割引」「継続利用割引」「ハーティ割引」との重複利用がで きないほか、「ファミリー割引」加入者と法人は対象外となる。

 NTTドコモの中村維夫社長は新割引サービスについて「我われのお客様は70 %の人が『ファミリー割引』に入っており、平均7年使っている人が多い。そ うした人たちに(ファミ割MAXは)メリットがある。一方、20%の人は何の割 引サービスにも入っておらず、この人たちに対応しようとした。ドコモは(料 金が)高いというイメージがあり、(2つのサービスは)それを払拭するため の第1弾として出した」と狙いを述べた。

 ドコモでは「ファミ割MAX」で500万人、「ひとりでも割引」では150万人の 利用者を見込む。また、今回の割引サービス導入で08年3月期は売り上げ、利 益ともに200億円の減収になる予定。この点について中村社長は「当初の利益 見込みにはすでに折り込み済み」と説明した。

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