掃除機で有名な英国の名門デザイン会社は、こんどは消費者の手をきれいにしたいようだ。
非常に高価だが、不思議と人気の高い掃除機のメーカーDysonが、最近開発した新製品のプロモーションを開始した。「Dyson Airblade」と名づけられた新製品は省電力のハンドドライヤーで、手についた水滴をほんの十数秒で飛ばしてしまうという。
手を差し入れると、秒速約180mで噴き出す空気のカーテンが湿気を除去する。乾燥できる範囲は比較的小さく、たとえば人の頭を差し込むことはできないが、手についた水分ならだいたい12秒以下で吹き飛ばしてしまう。Airbladeは、米国製の大半のハンドドライヤーのように熱で乾かすのではなく、空気の力を利用する。噴出する空気の温度は、周辺温度と等しい。
空気のカーテンは、Dysonが日本でのみ発売している掃除機に採用したモーターを使って発生させる。Dysonでデザインマネージャーを務めるJohn Churchill氏によると、このモーターの回転数は1分間に8万5000回から9万回だという。
Dysonはテスト中に、モーターからものすごい勢いで空気が噴出することを発見し、ごく限られた面積の湿気を取り払うのに理想的なことに気づいた。
同社は米国時間6月26日に、ニューヨークのAMC Empire 25劇場で同製品を披露する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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