旅行サイトユーザー、商品検索から予約までの行動には「こだわりアリ」

文:Work-Life調査団 構成:ソフィア2007年06月25日 08時00分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 今回のテーマは「旅行サイトユーザーの、商品検索から予約に至るまでの購買行動把握調査」。

 対象を過去1年間に行った国内旅行に限定した上で、旅行の検索から商品比較、予約に至るまでの行動を調査し、購買スタイル別に傾向を分析した。

 今回の調査は6月19日〜6月21日で行い、全国の1016人の男女(20歳代19.7%、30歳代20.0%、40歳代19.9%、50歳代20.3%、60歳以上20.2%)から回答を得た。

 まず、過去1年以内に1回以上国内旅行に行った経験がある旅行サイトユーザー842人を対象にした上で、旅行商品選択の判断基準を尋ね、4つのタイプに分類した。その結果、良いものを安く購入したいので、色々な商品を納得いくまで徹底比較する「こだわり徹底比較」派55.9%、旅行にはこだわりがあるので、多少値段が高くても上質なものを選びたい「こだわりリッチ」派19.8%、旅行内容にはそれほどこだわらないので、とにかく安くお得に行きたい「安さ重視」派17.7%、忙しいので、商品内容や価格よりも、必要な時にスムーズに手間なく購入できることを重視する「利便性重視」派6.5%となった。

 これら4タイプのユーザー別に、過去1年間に国内旅行にかけた金額を比較したところ、以下のグラフのような結果となった。

過去1年間で国内旅行に費やした金額 過去1年間で国内旅行に費やした金額(4タイプのユーザー分類別)(gooリサーチに登録した全国の842人の男女に6月19日〜21日に調査)

 それでは、旅行の検索や購買に至る行動については、タイプごとにどのような違いがでるのだろうか。検索行動で特徴が出たのは「こだわりリッチ」派で、情報収集に利用するサイトとして他の3タイプと比べて「総合旅行サイト」などの他に「ホテル・旅館などが直で運営しているHP」を利用する割合が10%以上高く、また旅行サイトにたどりつく方法として、「検索」だけなく「ブックマークから」利用する割合が7%程度高かった。「こだわりリッチ」派は商品購入チャネルにも特徴があり、「インターネット」利用率が若干低く、「旅行会社の店頭窓口」や「電話窓口」で購入する割合が他のタイプよりも10%程度高かった。

 さらに、リピートユーザーとなっているサイトにも違いが出た。以下は4タイプのユーザー別の上5位までの表である。どのタイプでも、「じゃらんnet」「楽天トラベル」「Yahoo!トラベル」が上位を占めているのは同じだが、「こだわりリッチ」派のみ3位以内に「JTB」がランクインしている。「安さ重視」派と「利便性重視」派はこだわりのなさを反映してか、「リピートしているサイトはない」がともに4位に入っている。

リピーターになっている旅行サイト上位5位 リピーターになっている旅行サイト上位5位(4タイプのユーザー分類別)

 リピート理由にも違いが現れている。「こだわり徹底比較」派と「安さ重視」派では、「価格がお得なことが多いから」が最も多いのに対して、「こだわりリッチ」派では「希望条件に合った商品の検索がしやすいから」が最も多い。また「こだわりリッチ」派は他の3タイプと比べて、「情報が頻繁に更新されるから」「写真・画像が多くて旅行のイメージがわきやすいから」の割合が多いのが特徴的である。

リピーターになっている旅行サイトの選択理由 リピーターになっている旅行サイトの選択理由(4タイプのユーザー分類別)※「リピーターになっている旅行サイトがある」と回答した人のみに質問

 最後に、ネット予約サイトで、「安さ」以外の新たなサービスが開始された場合の利用意向についても比較した。ネット予約は、従来は店舗型と比べ低価格をウリにしていたが、最近では同業間の低価格競争が激化し、「安さ」以外でも勝負する新たな局面を迎えたと言われている。

 例えば、一休.comは一定の利用実績がある会員向けに、予約が取りにくいホテルや旅館の部屋を優先的に提供するサービスを今年秋にも開始すると発表。また楽天トラベルも高級宿泊専門の「プラチナコレクション」を開設、旅行相談に対して専門家の助言が受けられる「プライベートコンシェルジェ」などの付加サービスを、購入実績豊富な「プラチナ会員」に限定して提供し、対象施設を今後増やすと発表している。このような新たなサービスの利用意向を4タイプ別に分類したところ、利用意向は「こだわりリッチ」派、「こだわり徹底比較」派の順に高くなった。

 特に、「こだわりリッチ」派は「世約の取りにくい部屋が優先的に取れるサービス」について、2割程度の人が「年間利用額10万円以上の人だけ利用できるなら、このサイトを優先的に利用したい」と回答しているほか、一定以上の年間利用額を払っても「利用したい」と答えた人が過半数を超えた。

 ネット予約の普及とともに競争が激化している旅行予約サイト。サイトを訪れる顧客を購買行動・特性によっていかにセグメンテーション化し、その顧客に見合ったサービスを訴求・提供していけるかが、これからますます求められていくのかもしれない。

新たなサービスの利用意向 新たなサービスの利用意向(4タイプのユーザ分類別)※複数項目で尋ねたうち、図は「予約の取りにくい部屋が優先的に取れるサービス」の利用意向

 gooリサーチでは、「自動車」「家電」「住宅」「旅行」「IT」など、さまざまな業界に関する消費者動向について自主調査を行なっております。

 インターネットリサーチのノウハウを活かした500件以上の調査データを無料で提供しておりますので、市場のトレンド把握やマーケティングの基礎データとしてお役立てください。

 その他のインターネット調査をご検討の方はお気軽にお問合わせください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加